ここ数年、さまざまなメディアに登場する「Cool Japan」。当初はアニメやゲームといった「オタクカルチャー」をイメージして語られることが多かったが、近年はファッションやポップミュージック、テレビ番組など、そのジャンルを広げてきている。いったい、「Cool Japan」とは何なのか。そして次に世界を熱狂させる、新たな「Cool Japan」は何か? 各界の著名人や、業界の最先端にいる人たちに話を聞きながら、「Next Cool Japan」を探っていく。

作家・平野啓一郎が考える、クールジャパンの本質とは?

文学、映画、デザイン、ファッション、スポーツ……。連載「私が勝手に好きなモノ」でも、幅広いジャンルにわたって、深く鋭い分析を行っている平野啓一郎さん。文化庁の「文化交流使」として2005年には1年間パリに滞在していたこともある。 「クール・ジャパン」とは何か、そして次に来る「ネクスト・クール・ジャパン」は? 日本の中から、外から、平野さんと考えてみた。

平野啓一郎

1975年愛知県生まれ。
作家
京都大学法学部在学中の23歳のとき、『日蝕』で芥川賞を受賞。『一月物語』『葬送』と、デビュー作に続いて歴史文学的作品を発表した後、一転、舞台を現代日本に移し、作家活動の第二期作品群にあたる短編小説集『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『顔のない裸体たち』『あなたが、いなかった、あなた』を刊行。2004年には文化庁の「文化交流使」として、1年間パリに滞在し、ヨーロッパ各地で講演活動を行った。エッセイ集『モノローグ』と、対談集『ディアローグ』でも、その幅広い知的好奇心に触れることができる。最新長編小説『決壊』では、連続殺人事件を描き、現代日本の抱える心の闇をあぶり出している。
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