4輪の乗用車では、AT(オートマチック・トランスミッション、自動変速機)が主流になって久しい。しかしバイクの世界では、ATはスクーターのためのもの、というイメージが長らく続いている。1995年にヤマハ発動機が発売した「マジェスティ」の大ヒットによって、「ビッグスクーター」と呼ばれる250ccクラス以上のスクーターが街にあふれているのは、ご存じのとおりだ。

 しかし最近は、スクーター以外でもATを登載したユニークなバイクが登場している。そこでこの特集では、大人のライダーにふさわしいATを集め、そのメカニズムを紹介していく。年々進化を遂げているスクーターを含め、最新のATバイクがどうなっているのかを、実際にテストしてインプレッションを報告する。

 セレクトしたのは4台。スポーツバイクと変わらないスタイルにATを組み込んだイタリア車のアプリリア「Mana850」、ヤマハのスポーツスクーター「XP500 TMAX」(以下TMAX)、ホンダの最新鋭クルーザー「DN-01」、そしてスズキのスクーター「ジェンマ」だ。これをスポーツ色の強い2台と、オトナにふさわしいゆったり系2台に分けて紹介する。

(文/西尾 淳=WINDY Co.、写真/平 雅彦=WINDY Co.)

【Part1】アプリリアMana850&ヤマハ TMAX  オートマで“スポーツバイク”は成り立つのか 【Part2】ホンダDN-01&スズキ ジェンマ ユニークデザインでゆったり派にお薦め