有給取らないと10万円損する!?
リクルートエージェントの「アニバーサリー休暇制度」

 転職支援事業を展開するリクルートエージェントでは、2005年、誕生日でも結婚記念日でも自分の好きな日を“記念日”として休める「アニバーサリー休暇制度」を導入した。連続して4日間以上有給休暇を取得することを条件に、なんと10万円の手当が支給されるという。つまり、長期休暇をとらなければ10万円損する仕組みだ。

 「何よりも良い仕事をしたいという仕事好きの社員が多く、年次有給休暇取得率は20%以下と非常に低かった。一方で、3年に1度のリフレッシュ休暇(5日間、20万円支給)は取得率が100%。つまり、休める制度を作ってしまえば、みんなちゃんと休むだろうと考えた」と、説明するのは同社人事部の鎌苅亮介マネジャー。思惑は大当たりで、アニバーサリー休暇の取得率は95.3%。年次有給休暇取得率は47.5%に跳ね上がった。

 導入の背景には、転職支援という仕事柄、転職希望者との面談などで仕事がどうしても夜遅くになったり、土日になったりと時間帯が不規則になり、長時間労働にもなりがちだったこともあるという。「不安を抱えた転職希望者と対峙するのが仕事だから、アドバイスするこちらが疲れた顔を見せるわけにはいかない。年に1度くらいはリフレッシュしてもらいたかった」(鎌苅マネジャー)。

 利用目的は、旅行のほか、「個展を開く」「ワールドカップやオリンピックを観に行く」など、さまざま。「アニバーサリー」と銘打っているが、特別な記念日である必要はなく、名目は「がんばった私へのごほうび」でも「家族旅行」でも申請すれば通る。ルールはただ1つ、取得1カ月以上前に申請し、計画的に取ることだけだ。

「アニバーサリー休暇」の名目は特別な記念日である必要はない。だたし、連続4日以上の有給休暇取得が条件(画像クリックで拡大)