5月20日、世界最大の旅客機エアバスA380が東京―シンガポール線に就航する(シンガポール航空)。A380の最大の特徴は総2階建てによる広々とした客室空間。従来のスタンダード機だったボーイング747-400(ジャンボ)の約1.5倍の床面積を持ち、座席数は航空会社によって異なるが、国際線標準仕様で155席多い。ちなみに速度(マッハ0.85)や航続距離(約1万5200キロ)はジャンボと大差はない。

 利用客にとって最も気になるのが快適性だ。A380は乗客1人当たりの面積が広くなったため、エコノミークラスでも従来にはない「ゆったり感」が味わえる。機内の騒音も従来機に比べると格段に低く、きめ細かい温度調整や照明調整で、長距離飛行に伴う疲労が大幅に軽減されるという。また、広い空間を利用し、機内免税店やカジノ、美容室など、これまでになかったサービスが登場する可能性もある。

 燃費が良く、低騒音のA380は航空会社にとってもメリットが大きく、地球環境に与える影響も小さい。こうしたさまざまなメリットは複合材などを多用した最新の設計、効率のいいエンジンによって生み出されている。

 A380は40年近く君臨してきたジャンボに取って代り、新しい空の旅のスタンダードを打ち立てるか? A380の魅力にさまざまな角度から迫ってみた。

エアバスA380はメインデッキ(1階)とアッパーデッキ(2階)の総2階建て。エコノミークラスだけなら約800人もの乗客を運べる。(C) Singapore Airlines(画像クリックで拡大)