ここ数年、テレビドラマや映画で“U-23”若手女優の活躍が目立っている。2008年はNHKの大河ドラマ『篤姫』で宮崎あおい、朝ドラ『瞳』で榮倉奈々が主演しているほか、4月にスタートした連ドラでも、蒼井優(『おせん』:日本テレビ系)、長澤まさみ、上野樹里(『ラスト・フレンズ』:フジテレビ系)、上戸彩(『ホカベン』:日本テレビ系)、石原さとみ(『パズル』:テレビ朝日系)らが活躍して、民放の連ドラ(20~23時台)全15本のうち、実に7作品で23歳以下の女優が主役あるいはヒロインを演じている。

 若い女優の層が厚くなってきている背景には、素質のある女優が次々と生まれていて、その姿にあこがれて芸能界入りする女優候補が増えるという好循環になっているとともに、才能を持った新人を主演女優に育てられる「芸能プロダクション」が増えていることが挙げられる。こうした芸能プロダクションは、新人をスカウトあるいはオーディションなどを通じて発掘して、プロモーション戦略と出演作品選びを中心としてプロデュースして育てるという役割を担う。

 現在活躍している若手女優が所属する芸能プロダクションは、自社ビルを持ち、株式を上場している大手から、マンションの一室を事務所としている少数精鋭の新興プロダクションまで幅広い。また、それぞれに“得意ジャンル”を持っているのも興味深い。所属女優のタイプや得意分野などに特色がある。

 今回は、女優というジャンルに限って見たときに、新人を発掘する力や主演級に育成する力が抜き出ている芸能プロダクションを「女優に強い12大芸能プロ」と銘打って、それぞれの戦略と特徴を分析してみたい。

(文/高倉文紀)

事務所図表

女優を育てるのがうまい12大芸能プロダクションを、得意分野(映画 or テレビドラマ)と所属女優のタイプ(演技派タイプ or モデルタイプ)で分類してみた。カッコ内はその芸能プロダクションを代表する若手女優