【作家・佐藤亜紀インタビュー】
吉川英治文学新人賞作家が語る“現代小説の読み方”

 『バルタザールの遍歴』(新潮社、現在は文藝春秋より刊行)でデビューし、西洋美術史や西洋文学の知識に裏打ちされた重厚・骨太な小説を発表してきた佐藤亜紀さん。2004年の以来、約3年ぶりに発表した長編小説『ミノタウロス』(講談社)は、裕福な生活を送ってきた主人公が、暴力と殺りくに満ちた世界を生き抜くという物語だ。「本の雑誌」によるノンジャンルベストテン第1位を獲得し、第29回吉川英治新人賞を受賞──。そんな気鋭に、最新作の執筆のきっかけから昨今の小説の読み方まで、ざっくばらんに語ってもらった。

>佐藤亜紀(さとう あき)
1962年、新潟県生まれ。1991年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞、2002年『天使』(文藝春秋)にて芸術選奨新人賞を受賞する。また『小説のストラテジー』(青土社)や『ブーイングの作法』(四谷ラウンド)など、評論集・エッセイも多数(画像クリックで拡大)

『ミノタウロス』(講談社/1700円;税別)
革命に揺れる20世紀初頭のロシア。裕福な生活を送ってきた主人公は、突如として血と暴力が支配する世界で生きていくことに──。破滅的な運命を突き進む主人公の姿を、精緻(せいち)な描写で丹念に描き出す。(画像クリックで拡大)

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