この冬、多くの人が同じブランドのダウンを着ていたことに気がついただろうか。ダウン界のラグジュアリーブランドとして有名な「MONCLER(モンクレール)」だ。10万円以上は当たり前と決して手ごろではない価格でありながら、日本では2006年あたりから爆発的な人気に。買えない人が続出し、ネットオークションなどで定価の2倍以上というプレミア価格が付くのはもちろんのこと、偽造品も出回る始末となっている。

もとは登山隊にもウェアを提供する
本格的アウトドアブランド

女性でもモンクレール愛用者は多い。これは「KARAKORUM(カラコルム)」で人気モデル「K2」のベースになったモデル。モダンモデルと比べてボリュームがあり、登山などの本格的な使用にはこちらのほうが向いている(画像クリックで拡大)

 そもそもモンクレールとは、1952年にフランス、モネステ ド クレァモンで設立されたブランド。1954年にはイタリアのカラコルム登頂隊、1955年にはフランスのマカル登頂隊などにウェアを提供するなど、アウトドアウェアから出発している(ちなみに、カラコラム登頂隊が着たダウンは改良を重ね、現在もカラコルムという商品名で展開している)。その後、高い品質に目を付けたフランスの上流階級に愛用され、現在のプレミアム・ダウンウェアとしての地位を確立した。実はこのブレークは日本だけでなく、世界的なものだ。

 07年もその過熱ぶりは収まらず、特に人気だったのは、K2(ケー・ツー)、HIMALAYA(ヒマラヤ)、EVEREST(エべレスト)。定番のモデルをよりタイトにし、光沢のあるシャイニーナイロンを使用していることが特徴だ。これらのモデルには通常よりも大きいロゴ(通称デカロゴ)が付き、モダンモンクレールの代表的なアイテムだ。特にヒマラヤは国内ではセレクトショップのビームスのみの扱いだったため、国内各地で争奪戦が繰り広げられ、キャンセル待ちがでるほどの人気だった。

全ラインナップの中でも一番人気と言える「EVEREST(エベレスト)」。細身のシルエットでそれまでのダウンの常識を覆すほど都会的な仕上がりになっている。今年も争奪戦が繰り広げられ、手に出来なかった人は多い(画像クリックで拡大)

腕回りもダウン特有のモコモコ感がなくすっきりしている。モンクレールの象徴ともいえるタグはほとんどの場合、左腕に付けられている(画像クリックで拡大)