第3回はカメラファン垂涎の高級機、キヤノン「EOS-1Ds Mark III」とニコン「D3」が登場。どちらも、35mmフルサイズのセンサーを搭載した両社のフラッグシップモデルだ。前回に引き続き、カメラマン&講師に塙 真一氏を、モデル兼生徒に原田実智さんをお迎えして、河津桜をお届けします。桜撮りテクニックと合わせてお楽しみください。

憧れのフラッグシップモデル、キヤノン「EOS-1Ds Mark III」


EOS-1Ds Mark III(キヤノン)

使用レンズ
EF50mm F1.8 II(写真左、本体装着)
EF300mm F4L IS USM(写真中央)
EF14mm F2.8L II USM(写真右)

仕様、価格など詳細は第1回に掲載

桜撮りテク
~人物と桜を一緒に撮るコツは?~

●EF50mm F1.8 IIで撮影

●撮影機材:キヤノン「EOS-1Ds Mark III」●使用レンズ:EF50mm F1.8 II●露出モード:マニュアル●シャッター速度:1/640秒●絞り:F1.8●ISO感度:100●焦点距離:50mm(画像クリックで拡大)

 桜と菜の花を背景に据えて原田さんを撮影した。単焦点レンズならではの、ヌケが良く透明感のあるポートレートに仕上がった。実は撮影に使用した単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」の実売価格は1万円以下と驚くほど安い。しかしながら、作例を見て分かるとおり高い描写力を誇る。価格が高くてなかなか2本目のレンズ購入に踏み切れない人には、オススメのレンズだ。

 人物と桜を一緒に入れてうまく撮るには、ちょっとしたコツが必要。ポートレート撮影では、あくまでも人物が素敵に見えるように撮りたい。ところが、桜の花を背景にすると、ついつい欲張って桜の花もキレイに写したくなってしまうもの。しかし、人物と花の両方をキレイに撮るのは意外と難しいのだ。そこで、背景となる桜や菜の花の形ではなく、色味の雰囲気を重視しよう。絞りを開き気味にして、背景をふわっとしたボケに仕上げるのがポイントだ。撮影に適した天候は、日光がさんさんと降り注ぐような日ではなく、薄曇りで柔らかな日が射しているときのほうが撮りやすい。また、光を反射させるレフ板を使って、顔に影ができないようにすれば、よりキレイに撮影できる。観光地などで撮影すると、ガードレールや電柱、人などが入りやすいので注意しよう。