『無双』シリーズでPS2、PS3タイトルの年間上位を独占したコーエー。2007年はニンテンドーDS向けに実用ソフト『しゃべる!お料理ナビ まるごと帝国ホテル 〜最高峰の料理長が教える家庭料理〜』を投入するなど、新たな市場の開拓にもチャレンジしてきた。国内向けタイトルに強いという印象のある同社だが、これからは海外市場も重視していくという。同社の今後の戦略について、松原健二社長に聞いた。(聞き手:川崎 慎介)

――エンターブレインの2007年ソフト販売本数調査によれば、PS2で『無双OROCHI』が年間1位(64万9570本、2007年12月末時点)、PS3では『真・三國無双5』が2位(33万2168本、同)、開発を担当した『ガンダム無双』(販売はバンダイナムコゲームス)が3位(30万6114本、同)に入るなど、2007年は非常に好調な1年だったようですね。

コーエーの松原健二社長

松原氏:今回、おかげさまでPS2では『無双OROCHI』でナンバー1を取ることができました。PS3では1位がソニー・コンピュータエンタテインメントさんの『みんなのGOLF5』ですから、サードパーティとしてはナンバー1、2を獲得でき、一定の成果を出せたと思っています。

 ただ、本数から見れば『無双OROCHI』が約65万本、『真・三國無双5』と『ガンダム無双』はそれぞれ30万本クラスです。WiiやDSなどのプラットフォームでは100万本クラスのタイトルがいくつも出ているわけですから、そういう観点から見れば、やはり100万本クラス――ミリオンタイトルが欲しかったですね。

――そんな中で、今回の年末年始商戦はいかがでしたか。

松原氏:世の中は今、サブプライム問題や景気の後退感などが取りざたされていますが、幸いにもゲーム市場は、こうした不況には強いところがあります。このためこの年末年始商戦は、あまり不況の影響を受けず、PS3など新世代機の普及も相まって、国内・海外ともに非常に良い状況でした。

 1月下旬時点で『無双OROCHI』は約72万本、『ガンダム無双』が約35万本、新作の『ブレイドストーム 百年戦争』も約15万本を出荷しています。全体として、予想通りの、もしくはそれ以上の売れ行きだったと思います。

『無双5』は年末年始で50万本目前に

 主力シリーズタイトルの『真・三國無双5』は、この年末年始商戦を経て、1月下旬の時点で約45万本(PS3、Xbox360の合計)を出荷しました。ようやくハーフミリオンに近いところまできて、かなり健闘したのではないかと思っています。

 前作の『真・三國無双4』はPS2などで100万本売れたタイトルですが、PS2における100万本は、国内普及台数2100万台に対する割合では5%程度となります。一方で、国内約150万台のPS3における『無双5』の40万本は、割合にして25%を超えます。プラットホーム占有率で見れば、『無双5』の方が圧倒的に高いわけです。

 とはいっても、当社の看板シリーズタイトルの最新作ですから、もっともっと売れてほしいというのが正直なところです。2月から北米・欧州向けにも『無双5』の出荷を始めますので、海外でも頑張って売っていきたいと思っています。

『真・三國無双5』は、PS3/Xbox360向けのタクティカルアクションゲーム。一人の武将を操り、多くの的をなぎ倒していく爽快感が味わえる。『無双5』では、プレイヤーの腕次第で無限に技をつなげられる「連舞システム」を搭載した。2007年11月発売
(C) 2007 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.(画像クリックで拡大)