取材で行った記者会見、空港の荷物受取カウンター、ホテルの荷物クローク・・・たくさんのビジネスバッグを目にするところでふと気がついたことがある。

 「なぜ、TUMIのバッグを持っている人が多いのだろう?」

 1972年製作の『おかしなおかしな大追跡』(原題:What's up, Doc?)という、バーブラ・ストライサンドとライアン・オニール主演の映画がある。それは、4人もの人がまったく同じデザイン・大きさのバッグを持っていて、それを取り違えることからのてんやわんやの中、主役2人は恋に落ち、ハッピーエンドになるというストーリーだ。彼らが持っていたカバンは、皮と赤いチェック模様の布がコンビになったソフトケースタイプのものだった。それで他人とかぶるのだったら、黒のシンプルなナイロン素材のTUMIのバッグをおじさん同士が取り違えて、よもや恋に落ちるなんてことが起きてもおかしくないのではないか? そして、そんな危険(!?)を冒しながらも、なぜTUMIを買ってしまうのか? TUMIのどこに惹かれたのか?

 そんな疑問を解消すべく、15人のTUMIユーザー(内訳は男性13:女性2)にアンケートを取り、そこからさらに浮かんできた疑問を携えてTUMI(の日本法人)にも話を聞いた。