ご当地検定で“地域復興”と“固定ファン”獲得を狙う

ご当地検定試験の先駆けとなった「東京シティガイド検定」(画像クリックで拡大)

 ご当地検定とは、特定地域の歴史や文化、産業や言葉といった地域固有の知識について問う試験だ。最近は総合的な知識だけでなく、地域の特産品や名物だけにスポットを当てる「地域ブランド検定」の要素も加わるなど、ご当地検定のバリエーションを増やしている。

 今ではお馴染みとなりつつあるご当地検定だが、その存在が注目され始めたのは2004年。2003年11月に実施された「東京シティガイド検定」を先駆けに、翌2004年12月には初の大型検定となった「京都・観光文化検定試験」(以下、京都検定)が登場。多数の受験者を集めるご当地検定の存在が話題を呼んだ。以来、ご当地検定の数は2005年から2006年、そして今年と増加傾向が続いている。

日本商工会議所のご当地検定情報ページ。全国の商工会議所が主催するご当地検定の数は50を越えた(画像クリックで拡大)

 検定数が増えた要因は、ご当地検定の注目度が高まったことと、主催者側の商工会議所を中心に実施されてきたご当地検定に、地方自治体、NPO法人、一般企業など幅広く参入してきたことが挙げられる。実施された検定数は、今年、商工会議所が主催するもので50を超え、商工会議所以外が主催する検定試験を含めると、100の大台を突破した。

 検定試験を実施する地域も、北海道から鹿児島県までほぼ全国へと拡大。さらに日本人の海外旅行先として根強い人気のあるハワイを対象とするご当地検定試験まで登場している。

 新規参入が続く理由は大きく分けて2つある。一つ目は地域に根付いた「人材育成」。地域住民に対し、昔から受け継いできた文化や歴史を見直す機会を提供すること。伝統文化を学びつつ、地域全体として観光客などへのおもてなしの心を養うことが狙いである。

 2つ目は「地域復興」。地域住民に対して自分たちが住んでいる地域への関心を呼び起こすこと。さらには全国に向けて、地域全体をアピールする。魅力のある街や特産品を多くの人に知ってもらうことで、地域の活性化を計る。