「ほぼ日手帳」 人気の秘密教えます 糸井重里インタビュー

「生活をたのしむ道具」を目指して、2002年に開発された「ほぼ日手帳」。24時間バーチカル型、1日1ページ分の「たっぷり書ける」書き込みスペースなどの新しい特徴で、ユーザーの心をがっちりつかみ、一躍「有名手帳」の仲間入りを果たした。この手帳の開発秘話を糸井重里氏にインタビューした。「ほぼ日手帳」は、いったいどんな発想から作られたのだろうか? その人気の秘密を聞いてみた。
糸井氏

 ――2002年の誕生から、少しづつバージョンアップしてきた「ほぼ日手帳」ですが、去年、今年と大きな変化がなくなっていますね。

 糸井 「自分たちが使いやすいモノを」ということから出発してますので、最初から自分たちにとっては、使いにくいことを思いつくのが大変だったんです。使ってくれる人が増えてきて、「もっとこうしたい」という声を拾えるようになりました。でも、その人たちも「こういうものが欲しかった」という形で入ってきているので、そんなに大きな問題は出てこないんですね。だから大きな変化は必要なかったんです。

 ―― 一つの“完成形”に到達したという感じですか?

 糸井 そうですね。ずっと自分が使いたい手帳で居続けてますし、メディアです、と言えるようなところに来ました。後は自分が育てろよ、ということでしょう。ジーンズなんかに近いんじゃないかな。良い色落ちをさせたくて軽石を使う人もいるし、何も使わずに何日もはいて色の段差を付けたい人もいる。あるいは、宝石をはめたい人もいて、それはもう、あなたの仕事なんだよというところまで来たと思います。といっても、しおりが挟まってる部分が見えにくくないようにとか、強度を少し上げるみたいな、見えない部分の改善は随分とやっています。

糸井氏