【コラム】
急増するブランドのコンセプトストア、そのメリットは?
ブランド限定で商品知識も豊富、欲しいモデルを絞りやすい

 最近の自転車業界でちょっとしたブームとなっているのが、ある特定のブランドだけを扱うコンセプトストアの存在。人気ブランド「キャノンデール」が都内各地に「キャノンデールストア」をオープンさせ、「ジャイアント」も「ジャイアントストア目黒通り」をオープンさせたが、日本国内での先駆けは、「トレック」ブランドだ。そこで、トレックのコンセプトストアのひとつである「BIKEPLUS 港北N.T.」を訪ね、コンセプトストアとはどういうところなのか、どんなメリットがあるのかを探ってみた。

トレックの専門店、BIKEPLUS 港北N.Tを訪ねた

トレックの専門店、BIKEPLUS

きれいに整頓された店内に、トレックグループの自転車と用品が勢揃い。消耗品やパーツ類など、トレックグループでラインアップしていない商品に関しては、他メーカーのモノを厳選して取り扱う

 オープンして約半年と、まだ歴史が浅い「BIKEPLUS 港北N.T.」。港北ニュータウンの中心的な存在である、横浜市営地下鉄センター北駅のすぐ近くにある、トレックのコンセプトストアだ。トレックとは、アメリカでも有数の総合スポーツサイクルブランドで、トレックのほか、ゲーリーフィッシャー、クライン、レモンといったブランドを傘下に持っている。そのトレックグループの自転車を専門に扱うショップと言うわけだ。  日本におけるトレックのコンセプトストアは、トレックの直営店ではなく、「トレックのコンセプトストアをやりたい」と手を挙げたショップの中から選ばれたショップだ。すでに国内に複数のコンセプトストアが存在しており、各ショップごとの個性を持たせつつ、同時にトレックグループとしての統一したイメージも持たせつつ……というバランス感覚の上に成り立っている。このコンセプトストアという手法自体、トレックがアメリカ本国で以前から導入していたものだ。


ブランドを絞ることで深い商品知識を提供

ブランドを絞ることで深い商品知識を提供

大手ブランドであるトレックのコンセプトストアをうたうだけあって、サービス&サポートにもかなり気を遣っている。オーバーホールなどの基本料金を明示するのもその一例

 さて、コンセプトストアのメリットは何だろうか。ショップ共同オーナーの一人である佐藤為(おさむ)氏は、「そのブランドに集中して、幅広いラインアップの商品をお店に置くことができるんです。そして、スタッフもそのブランドに対する深い商品知識を身につけて、お客様に提供できます」と話す。

 つまり、トレックグループと絞ることで、スタッフはグループブランドの「専門家」になるわけだ。なおかつコンセプトストアとして、ディストリビューターである「トレックジャパン」との深い絆で結ばれていることにより、展示車も集中的に取り揃えることが可能となる。

 スタッフの最上拓也氏は、「トレックグループだけでも、エントリーモデルからハイエンドまで数多くのモデルがあります。かといって、たくさんのブランドを扱っている大規模の店ほどは多すぎない。お客様にとっては、多すぎないことによる選びやすさというのもメリットのひとつのようです。スタッフとしても、我々がしっかりと商品の特徴を把握したものだけを扱っているので、安心してオススメできます」と語る