解説のところでも説明した通り、今無料でゲームを楽しませる一般サイトが急増し、人気を博している。その象徴的存在といえるのが、SNSとしても、mixiに次ぐ規模に成長した、DeNAの「モバゲータウン」だ。同サービスは昨年2月にスタートしたばかりであるにもかかわらず、現在ではおよそ700万もの会員を集める急成長ぶりを見せ、大きな話題となっている。
そこで、モバゲータウンがSNSとしてだけでなく、無料ゲームサイトとして現在でも人気を博すその理由と、今後どのような取り組みを行っていくかについて、株式会社ディー・エヌ・エー取締役、ポータル・コマース事業部長である守安功氏に話を聞いた。
PCの無料ゲームをモデルに事業化、公式・有料化を検討したことも
![]() |
| 東京ゲームショウの「携帯電話ゲームセッション」にも参加する、DeNA取締役の守安功氏。ゲームショウでは「今後ケータイのゲーム産業がどこまで大きくできるのかについて話していきたい」と語っていた |
――まずは、「モバゲータウン」のサービスを始めた理由と、その経緯について教えて下さい。
守安氏:サービスを開始したのは2006年の2月ですが、ケータイゲームの事業化としては、その前の年の夏から検討していました。当初から「ゲーム&SNS」という形が決まっていたわけではなく、最初はケータイゲーム市場の伸びを受けて、当社でもなんとかゲームを事業化できないかとさまざまな形を模索していたのです。
最初の頃は公式サイトとして、一般的な課金モデルで展開することも考えていました。ですが、公式サイトとしてサービスを開始すると、公式メニューの掲載順が一番下からスタートすることになります。確かに、(「モバオク」や「ポケットアフィリエイト」などの)自社媒体を使えば、ある程度の数のユーザーを誘導することは可能かもしれません。ですが、公式サイトでは、家庭用ゲーム機の強いタイトルを持つコンテンツや、早くからサービスを開始して多くの会員を集めたミニゲームコンテンツが、既に大きな勢力を築いています。そうしたことを考えると、やはりこのモデルでの事業化は厳しいのではないか……という結論に至りました。
――では、現在の形にたどり着いたのは何がきっかけだったのでしょう?
守安氏:その後も、公式サイト以外の形で事業化はできないかと調査・検討していきました。そうした中で、PCにおいてゲームやコミュニティを無料で提供しながら、アバターで収益を上げるというモデルがあるのを見つけたのです。携帯電話の一般サイトでも、広告などでポイントを稼ぎ、そのポイントを消費してゲームを遊ぶというモデルはいくつかありましたが、完全に無料でゲームを提供するというモデルはありませんでした。そこで、このモデルを携帯電話の世界に持ってきたら面白いのではないかと考えたのです。
とはいえ、これらは元々PC向けのモデルであり、そのまま持ち込んだらヒットするとは限りません。そこで、ケータイの利用者にウケるにはどうしたらよいかということを考え、ゲームの種類や特徴、コミュニティにうまく結びつけるための手法などさまざまな味付けを加えていきました。その結果誕生したのが、現在のモバゲータウンというわけです。
![]() |
ゲーム&SNSとしてすっかり有名となった「モバゲータウン」。一般サイトながら1年半で700万もの会員を集めている |










