Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)
ニコン 希望小売価格:25万7250円(生産終了) 発売日:1998年12月12日(ブラック)

私、TOMCATの信条は「Cool & Sexy」ということで、レンズをセクシーなモデルさんと絡めてみました。撮影中、モデルさんに気合いを入れていただいたおかげで、素晴らしい仕上がりに! このカットでは、柔らかい雰囲気を出したかったのでストロボは使わず、ディヒューズした蛍光灯の光を当ててみました。このレンズは僕にとって使用頻度が高く、なくてはならないレンズのひとつ。ここ一番のショットの時や、少々難しい光線状態の時でも安心してシャッターを押せる、心強いレンズなんです!

 望遠系の大口径ズームレンズといえば、ポートレートやスポーツ写真の現場ならば確実に1本はあるというほどのベストセラーだ。ニコン純正レンズでは、70mmから始まる「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)」が現在の主流であるが、私が愛用しているのは70mm始まりになる以前に発売された、ニコン純正としては超音波モーターを初めて搭載した「Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)」だ。鏡胴色にライトグレーが採用されたモデルで、デジタル一眼レフカメラの時代でいうと、初代「D1」がまだ現役のころに登場したレンズである。

 筆者はこのレンズがとても大好きで、常にバッグに入れている。もう6年ほどの付き合いだ。5枚のEDレンズの恩恵により、ズームレンズとしてはとても素直な描写をするし、デジタル時代になった今でも解像度はまず問題ないレベルにある。前モデル「Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D」から乗り換えた時の感想は「シャープだな!」というものだった。

 現行のVR 70-200mmと比べれば決して小型軽量とはいえないが、条件さえそろえば手持ち撮影も可能で、現場では非常に重宝するフットワークの軽いレンズだ。価格はそれなりにしたが、この広いズーム域をカバーする単焦点レンズを揃えることを考えれば、コストパフォーマンスにも優れている。また、デジタルになってからクローズアップされてきた映像素子へのダストの付着の危険性を考え、レンズ交換を控えたいという場合にも有効なレンズである。

関西で活躍中の中村阿紗子ちゃんのDVD「好きだよ!」のロケでの1カット。背景は海で、水着のオレンジがきれいに浮き出るシチュエーションで撮影した。海の色が今ひとつだったので、200mmで背景を切り詰めて阿紗子ちゃんだけを引き立ててみた。こういう時に、性能のよい望遠レンズが威力を発揮する。筆者は、基本的にレタッチをしない主義なのだが、カメラが出すJPEGデータそのままでもこれだけコントラストがあり、メリハリのある絵を作ってくれるレンズなのだ(ニコン D2X、ISO100、1/500秒、F4)

 超音波モーターの搭載により、前モデルに比べ体感的にAF速度も上がった。また、ステージ撮影などで静粛性を要求される場合も、以前のモデルのような「ジージー」というモーターの作動音を気にする必要がなくなったのがうれしい。

 当時のニコンは、超音波モーターの採用がライバルメーカーと比べて遅れていたため、超音波モーターが採用された時には「やっと登場したか!」という思いが大きく、早々に導入した。そして、無音でピントが合うことに大いに感動したものだ。

 すでに、手ぶれ補正機能を搭載した後継モデルが発売されているが、まだまだ現役で頑張ってほしいと思える名レンズである。

こちらのカットは、砂浜を背景にして少し逆光気味で撮影した。よく見ると分かるが、筆者はなんと海の中から撮影している。このように、被写体との距離を取れない状況の時に焦点距離を変えられるズームレンズは、とても便利なのだ。髪の毛の一本一本まできちんと解像されている点にも驚かされる(ニコン D2X、ISO100、1/500秒、F3.5)

筆者紹介 TOMCAT
モータースポーツカメラマンのはずが、気が付いたら女の子しか撮らないカメラマンになっていた! 最近、お腹周りに貫禄が出てきて、ローアングルの撮影が苦手になりつつある…。口癖は「大丈夫! 何か写ってるよ!」。

■今回のモデル「中村阿紗子」ちゃんのDVDが登場!
関西で大活躍中の現役高校生「中村阿紗子」ちゃんの3rd DVD「好きだよ!」。1年前の阿紗子ちゃんの映像も盛り込まれており、一枚で二度おいしいDVDに仕上がっている。去年より少し大人になった阿紗子ちゃんの成長ぶりを見てみよう!