ThinkPad X31と同じ12.1型液晶を搭載して1.23kgまでシェイプアップした「ThinkPad X40」。実売価格は19万3000円(2371-4VJ)

 モバイルを重視したB5ファイルサイズノート「ThinkPad X」シリーズに、さらにコンパクトさを追求した新モデル「ThinkPad X40」が追加された。既存モデルの「X31」は、モバイル向けながら重量は1.64kgもあり、他社の軽量モデルと比べて携帯性に劣っていた。これが、X40では1.23kg(2371-4VJの場合)まで軽量化、グッと携帯性を向上させている。それでは、ThinkPad久々の軽量マシンのレビューをお届けしよう。

●軽量化してもThinkPadらしさは健在

 まずはThinkPad X40のボディをチェック。X31に比べて幅が5mm、奥行きが13mm、厚さが約4mmコンパクトになり、重量は約400g軽量化している。ThinkPadは直方体に近いという印象があるが、X40は手前が薄く、奥にいくほど厚くなるくさび形になっており、手前の最薄部は20.6mm、奥は26.9mmだ。

 このように小型軽量になると、ThinkPadシリーズの特徴である剛性感の高いボディや、打ちやすいキーボードが軽視されてしまっているのではないかと心配になる。ところが実際に手にとってみると、重量が4分の3になったにもかかわらず、X31シリーズと同等のシッカリした感触に驚く。剛性感には、まったく不満はない。

ThinkPad X31と比べてみた。左は重ねてみたところで、上がX40。幅、奥行きともに一回り小さく、X40の方が手前が薄いくさび形になっていることがわかる。右は液晶を開いたところ。液晶サイズは12.1型と同じ。キーボードサイズもほぼ同じで、それ以外のところで小型化している。

 もう一つのポイントであるキーボードも、ThinkPadファンの期待を裏切らないできばえだ。キー配列は独立したHome、Endキーなどを備えたIBM特有の7段配列で、キートップの大きさはX31と同じ大きさを確保。打ち心地も上々だ。ただし、ボディが小さくなったため、パームレストや、キーボード最上段とヒンジ部分の間のスペースなどが削られているので、タイプしていて少々窮屈な感じもする。ポインティングデバイスは、従来どおりTrackPointを採用する。初めて使う場合はかなり慣れが必要なデバイスだが、慣れればキーボードから手を離さずにすむので快適に操作可能だ。

●処理能力に不満はないがHDD容量が弱点

 CPUには、低消費電力で発熱の少ない超低電圧版Pentium M 1GHzを採用。X31が採用していたPentium M 1.40G〜1.60GHzと比べると絶対的な処理能力は落ちるが、Officeソフトなどを使う分には、パフォーマンスの低下はそれほど感じられない。バッテリー駆動時間は、標準バッテリーで約3.5時間、オプションの大容量バッテリーなら7.5時間。さらに底面に装着する拡張バッテリーを併用すれば、約10時間も電源なしで駆動できる。

オプションの大容量バッテリー(左)と拡張バッテリー(右)。標準でも3.5時間駆動できるが、大容量バッテリーと交換すると7.5時間、拡張バッテリーを付加すると最大約10時間駆動できる。 大容量バッテリーを装着したところ。バッテリーが後ろに飛び出る形になるが、厚さは変わらない

 メモリーは標準で256MB搭載しており、1つだけある空きスロットを使って、最大1280MBまで増設が可能だ。グラフィックス機能は、インテル855GMEチップセット内蔵機能を使用する。ここまでは、モバイル用ノートとしては不満のないスペックといえる。