セイコーエプソン

カラリオ PM-A870

実売価格:2万9800円(税込み)

発売日:10月7日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・発色がきれいな2.4型液晶モニター
・高精細なCCD方式スキャナーを搭載
・フィルムスキャンにも対応
・日本ヒューレット・パッカード HP Photosmart 2610
・キヤノン PIXUS MP770

 セイコーエプソンの「PM-A870」は、ベストセラーとなったインクジェット複合機「PM-A850」の後継モデルだ。同社の複合機としては、最上位機「PM-A900」に次ぐ多機能・高画質モデルで、メモリーカードからのダイレクトプリントやコピー機能に加え、フィルムのスキャンやプリントが行えるのが特徴だ。

ボタン類や液晶モニターの改良で操作性をアップ

 PM-A850からの変更点は、プリンターの解像度と液晶モニターを含めた操作系のほか、ボディカラーをシックなダークグレーに変更したぐらいにとどまっている。PM-A900で盛り込まれたCD/DVDレーベルのプリント機能や前面給紙機構の搭載は見送られ、マイナーチェンジといった印象が強い。

ボディデザインは従来モデルを踏襲しつつ、ボタンレイアウトの見直しにより操作性を向上。ボタンを押した時の反応も若干向上している。スキャナー部は2400dpiのα-Hyper CCDを採用しており、本体でプリント写真やフィルムの退色補正が行えるのは便利だ

 操作パネルは、従来のゴチャゴチャとしたレイアウトからスッキリとしたものへ変更され、使いやすくなった。大きなボタンが横一線に配置されているため、各ボタンの視認性も向上し、どのボタンを押せばよいのかひと目で判断できる。また、十字ボタンが一体型から分離型になったことで、写真選びや設定を行う時に不用意に斜め方向へ押してしまうという点も改善された。複合機は、利用者の年齢層が幅広いだけに、こうしたボタンのレイアウトの改善は、プリント画質の向上と同じぐらいありがたいといえる。

操作メニューや画像を表示する液晶モニターは、残念ながら角度調整機能が省かれてしまったが、パネルの改良により発色や解像感は従来モデルと比べると格段に美しい。さすがに、クオリティはPM-A900のPhoto Fine液晶には及ばないが、それでもかなりの見やすさを誇っている

 プリンター部に関しては、PM-A850と同様にライトマゼンタとライトシアンのフォトカラーインクを加えた6色インクを採用しているが、最大解像度は2880×720dpiから5760×1440dpiにアップしている。「複合機の印刷画質は単機能機に及ばない」というイメージは、完全になくなったといえるだろう。

 ただし、5760×1440dpiというのはパソコンからプリントする際の解像度であり、メモリーカードなどのダイレクトプリントは2880×720dpiに抑えられる点は覚えておきたい。それぞれのプリント結果に極端な画質の差はないとはいえ、単体で使うことを前提とした複合機において、ダイレクトプリント時の解像度が落ちてしまうのは残念だ。

インクカートリッジは、フォトインクを含む染料系の6色独立タイプを採用。本体の前面からインク交換が可能なPM-A900とは異なり、大きなスキャナーユニットを上に持ち上げなければインク交換が行えないのはやや面倒だ

 続いて、複合機の要となるメモリーカードを使ったダイレクトプリント機能についてだが、メモリーカードからのプリントには大きく分けて2種類の方法がある。メモリーカードに保存されている写真を液晶モニターで選択してプリントする方法と、オーダーシートを使ってプリントする方法だ。

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