富士写真フイルム

FinePix S9000

実売価格:7万9800円

発売日:2005年8月20日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・903万画素のスーパーCCDハニカムV HR
・28〜300mmをカバーする10.6倍ズーム
・ズームリングで直感的な操作が可能
・松下電器産業 LUMIX DMC-FZ30
・ニコン COOLPIX 8800
・各社の低価格デジタル一眼レフカメラ

 レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラがまだ雲の上の存在だったころ、ハイエンドコンパクトデジカメは何とか頑張れば手に入れられる、という“身近な高性能機”だった。しかし、コンパクトデジカメの飛躍的な性能アップと、デジタル一眼レフカメラの急速な低価格化により、ハイエンドコンパクト機は微妙な立場に追い込まれてしまった。

 だが、そんなハイエンドコンパクト機が近ごろパワーを盛り返しつつあり、複数のメーカーから新モデルが続々と登場してきている。富士写真フイルムの「FinePix S9000」(以下、S9000)もその1つだ。

FinePix F10で好評の高感度撮影を搭載

 同社は、S9000の発表とともに、液晶ビューファインダー付きのレンズ一体型モデルに「ネオ一眼」なる愛称を付けた。ネオ一眼のメリットとしては、幅広いレンジをカバーする高倍率ズームレンズを標準搭載することにより、あらゆるシーンで不満のない撮影ができることにある。それでいて、重たい交換レンズをいくつも持ち歩く煩わしさからも解放される。さらに、レンズが取り外せないため、ゴミやホコリがCCDに付着するというトラブルも避けられる。

レンズ一体型モデルの最上位機種として登場した「FinePix S9000」。光学10.7倍ズームレンズと有効913万画素のスーパーCCDハニカムV HRを搭載するなど、低価格デジタル一眼レフを超えるスペックを持つ。レンズ周囲のリングを手動で回してズームできるなど、操作性もデジタル一眼レフライクになっている

側面にいくつかのボタンを装備しているため、背面はボタンの数が意外と少ないのがわかる。ファインダーは電子ビューファインダーで、液晶モニターと比べて解像度の高いパネルが使われているので、視認性が高い

 もちろん、高画素なイメージセンサーのおかげで、ユーザーの期待に反しない絵作りにも応えてくれるし、余裕のあるボディーサイズのおかげで、一般的なコンパクトデジカメをはるかにしのぐ操作性も確保している。拡張性に関してはデジタル一眼レフに及ばないが、ネオ一眼のメリットを正しく理解できるならば、ある程度割り切ったキャラクターは意外にも便利なのだ。

 このS9000は、「高感度・低ノイズ撮影」ができるという特徴も備えている。薄暗い場所でもストロボなしで撮影できるのはもちろんのこと、ストロボを使わないためにその場の雰囲気を写し取れるのがメリットだ。さらに、機械式の手ぶれ補正機構では克服できない被写体ブレも、高速シャッターで抑えられるという利点がある。大ヒットとなった同社のコンパクトモデル「FinePix F10」で好評の機能が、そのままS9000にも引き継がれた形だ。

低価格デジタル一眼レフの「EOS Kiss Digital N」(左端)とFinePix S9000(中央)を比べると、S9000の方がボリューム感がある。下位モデルの「FinePix S5200」(右端)がかなり小さく見えるほど、どっしりとした骨太の作りだ

 搭載する撮像素子は、FinePix F10と同じ「スーパーCCDハニカムV HR」だ。有効画素数は630万画素から903万画素に引き上げられており、センサー自体のサイズも1/1.7型から1/1.6型と若干大きくなった。レンズは35mm換算で28〜300mm相当で、ズームはリングの手動回転式となっている。

 撮影モードは通常のP/S/A/Mの各モードに加え、人物や風景といったシーンプログラムを装備する。さらに、高感度で高速シャッターに自動設定する「ブレ軽減モード」と、高感度でストロボ発光をオフにする「ナチュラルフォトモード」をプラスしており、カメラが状況に応じてISO感度を自動的に設定してくれる。ISO感度はオート、マニュアルともにISO80〜1600まで選択可能だ。

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