コダック

Kodak EasyShare V550 Zoomデジタルカメラ

実売価格:3万9800円

発売日:2005年6月16日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・広視野角で高精細な2.5型液晶モニター
・プリンターとケーブルレスで接続できる
・MPEG-4形式の動画撮影機能を搭載
・カシオ計算機 EXILIM EX-Z57
・ペンタックス Optio SVi
・松下電器産業 LUMIX DMC-LZ2

 デジカメメーカーとしては知る人ぞ知る存在のコダックが、夏のレジャーシーズンを前に新しく「Vシリーズ」をリリースした。その最高峰となる「Kodak EasyShare V550 Zoom」(以下、V550)は、ライバルに負けるとも劣らない存在感を醸し出すコンパクト機だ。独シュナイダー製のレンズユニットや、パソコンいらずでプリントできる「イメージリンクプリントシステム」など、これまでのシリーズで採用してきた独自のセールスポイントを継承しながら、国内メーカーの売れ筋モデルをよく研究して作られたという印象を受ける。

広視野角タイプの液晶モニターは撮影アングルが自在!

 海外メーカー製のデジカメというと、「野暮ったいデザイン」「やたらと大柄なボディー」という印象があるが、V550は「コダックのデジカメだよ」といわれない限り気づかないほど。悪くいえば没個性なのだが、よい意味で解釈すれば「コダックが国産デジカメのように小型でデザイン重視の方向へ舵を切った」とも取れるだろう。いわば、万人ウケするデザインだ。

コダックの「EasyShare V550 Zoom」は、薄型・大画面で金属ボディーという、国内の売れ筋デジカメのジャンルに真っ向から勝負を挑んできた意欲作。ライバルと比べてやや横長だが、厚さは20mmを切るなどスリムな設計だ

大きな2.5型液晶モニターを中央に据えた背面パネル。液晶モニターは表示が精細で見やすいうえ、広視野角のIPSパネルのために角度がついても色転びがなく見やすい。ただし、ボタンは全体的に小さく、感触も固めでやや押しづらい

 とはいえ、斜めに走るヘアライン加工が前面パネルに施されていたり、上面ボタンがエッチング加工されたバックライト付きの金属パネルになっていたりと、オリジナリティーをさりげなく主張している点は面白い。他人とはちょっと違うものを、というこだわり派にはうれしいかもしれない。

 持った時の剛性感は十分で、ボディをグッと握ってもペコペコすることはない。ただし、ボディの指かかりが前面・背面ともに貧弱で、片手で構えてレリーズしようとすると手ぶれを起こし、さらに手元が狂うと本体を落としそうになる。厚みに関しては、縦横のサイズがほぼ同じ富士写真フイルムの「FinePix F10」と比べて約8mmほど薄いのだが、少々厚みを増してもホールド性を上げてほしかったところ。両手でしっかり構えて撮るのがよいだろう。

 操作ボタンはいずれも小ぶりだが節度ある感触があり、カッチリした操作感が強調されている。ただし、エッチング加工された上面ボタンはストロークが極端に浅く、感触もカッチリを通り越して固すぎる印象だ。また、撮影時に素早く操作することの多いズームレバーや4方向ボタンはもう少し大きく、かつストロークを大きめにした方が使い勝手は向上するだろう。私の指は日本人としては標準的な太さだと思うが、それでもかなり扱いづらく感じた。

画像の転送やスライドショーが楽しめるクレードルが標準で付属する。ただし、本体と接続するコネクターのある場所がなぜか一段高くなっており、不安定な印象を受ける 記録メディアはSDメモリーカードで、バッテリーとともに本体の底面からマウントする。バッテリーは本体の大きさの割に薄型で、撮影可能枚数も約120枚と少なめだ

 背面の液晶モニターは2.5型で、23万画素の大型・高精細パネルとなる。また、デジタルカメラ初となる広視野角のIPSパネルを採用したことで、デジカメ本体を囲んでみんなで画像を楽しむ際も色が反転して見づらくなることが少ないのがよい。手を伸ばしてカメラを大きく掲げたハイアングル時や、逆に手を下げたローアングル時など、液晶モニターと極端に浅い角度で相対しても画像を確認しながらレリーズできる点はうれしい。いつもと違うアングルでの撮影にチャレンジしたくなる、なかなか優れモノの液晶モニターだ。

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