ニコン

D50

実売価格:8万9800円(ボディのみ)、10万9800円(レンズキット)、13万9800円(ダブルズームキット)

発売日:2005年6月29日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・9万円を切る手ごろな実売価格
・D70sと大差のない撮影性能
・レンズキットはボディーの2万円高で買える
・ペンタックス *ist DL
・キヤノン EOS Kiss デジタル N
・オリンパス E-300

 この2〜3カ月、各社から低価格デジタル一眼レフカメラが続々と登場している。プロ向けデジタル一眼レフを早くから発売していたニコンが、そのノウハウを惜しみなくつぎ込んで作った普及機が、今回紹介する「D50」だ。

コンパクト機からの乗り換えを見込んだ仕様

 ボディーのデザインは、「D70」や「D100」など、これまでのニコン製デジタル一眼レフカメラの血筋をしっかりと受け継いでいる。D50での大きな変化は、記録メディアがコンパクトフラッシュからSDメモリーカードになったことと、コマンドダイヤルがこれまでの前後2つから後ろ1つに減った点だ。

 SDメモリーカードの採用は、ボディーの小型化を図ることに加え、コンパクトデジタルカメラからの乗り換えがスムーズに行えるようにとの配慮からだ。すでにデジタル一眼レフを持っているユーザーからすれば、手持ちのコンパクトフラッシュが使えないのが不便に感じるかもしれないが、カメラのキャラクターを考えれば、SDメモリーカードの採用は正解だと感じる。

全体的なデザインや操作ボタン類のレイアウトは、上位モデルであるD70シリーズとほとんど同じだが、グリップ部のダイヤルが省かれたのが大きな違い。ボディーはコンパクトながらグリップは大きめで、ホールド感はよい

背面の液晶モニターは2型で、D70sと同じ大きさだ。モニター脇のボタン類は大きめだが、形状が平べったいために、慣れないうちは戸惑うかもしれない

 ダイヤルの数が減ったことで、操作性が大きく犠牲になりそうな印象を受けるかもしれない。だが、マニュアル露出モードで撮影した時にちょっと戸惑ったり、上位機種と併用した際に多少混乱するという程度だった。

D70(右)と比べてみると、ボディーがひと回りコンパクトなのがわかる。装着しているレンズは、ともにレンズキット付属のものだが、D50の付属レンズは大幅に小型・軽量化を図っているのがわかる。背面もよく似ているが、D50はボタン類の一部が省略された

 液晶モニターは、D70sと同じ2型なのだが、表示の傾向はずいぶん違うように感じられた。D50の方がコントラストが高く、しかも角が立ったようなシャープな画像になるのだ。メニュー画面自体は、コントラストの高さと画面の大きさが相まって、とても見やすく仕上がっている。

大きなモードダイヤルには、新たに「こどもスナップモード」を追加。子どもの肌を生き生きとした発色に仕上げるモードで、ターゲットとするユーザー層をよく表している D70などのこれまでの機種では、シャッターボタンの下に2つ目のダイヤルを用意していたが、D50では廃止された。その代わりに、赤外線リモコンの受光部を配置している

 また、上位機種で採用されたヘルプ表示機能が盛り込まれており、操作に慣れていない初心者にとってはありがたい。欲をいえば、プロ向けモデル「D2X」で採用された、メニューで最近設定した項目を順に表示する履歴画面を搭載してほしかった。説明書を片手に操作する場合はともかく、外出先などでは設定したい項目を探すのに手間取ってしまうことがよくある。本機は、階層の深い部分に細かな設定項目が多くあるだけに、よく設定する項目を呼び出しやすい履歴画面があれば、より使いやすくなると感じる。

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