コニカミノルタ

α-7 DIGITAL

実売価格:19万8000円(税込み)

発売日:11月19日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・手ぶれ補正機構をボディに内蔵
・2つの大型ダイヤルで操作性に優れる
・ハデさを抑えたナチュラルな画像
・キヤノン EOS 20D
・ニコン D70
・オリンパスイメージング E-1

 コニカミノルタから11月に発売された「α-7 DIGITAL」は、写真ファン待望のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラだ。コニカミノルタというメーカー、実はかなり早くから意欲的なデジタル一眼レフカメラを発売していたという事実は、あまり知られていないかもしれない。3CCD方式を採用したαレンズ対応の第一号機「RD-175」('95年)や、150万画素のCCDを2枚貼り合わせて270万画素相当の解像度を持たせたAPSフィルム一眼Vectisレンズの対応機「DiMAGE RD 3000」('99年)など、ユニークかつ先進的なデジタル一眼レフカメラを提案していたのだ。

レンズではなくボディ内に手ぶれ補正機能を内蔵

 そのような同社だけに、久々のデジタル一眼レフカメラ参入にあたって、ユニークな機能の搭載を忘れていなかった。それが手ぶれ補正機能なのだが、注目すべきはニコンやキヤノンが採用するレンズ内蔵式ではなく、ボディ内蔵型にしたことだ。これまでに発売されたαシリーズ用のミノルタAマウントレンズのすべてで手ぶれ補正効果が期待できるのだ(一部例外あり)。

ついに発売された「α-7 DIGITAL」。各社のデジタル一眼レフと比べても、操作ボタンやダイヤルの数はひときわ多い。コマンド入力用の回転ダイヤルを2つも搭載する代わりに、情報表示用の液晶パネルが省かれているのがわかる

液晶モニターはクラス最大の2.5型を採用。画像の再生やメニューの表示だけではなく、撮影時に絞りやシャッタースピードなどの撮影情報も表示できる。ファインダーをのぞくと、自動的にモニターの表示が消える省電力設計も用意する

 α-7 DIGITALを手にしての第一印象は、全体的にかっちりとした作りであること。グリップなどの形状もよく考えられており、最初から手になじむという感じを受けた。ボディには回転式のレバーやダイヤルが多く用意され、どことなくアナログ的な雰囲気を漂わせているのが個性的だ。ただし、内蔵ストロボや端子カバーは質感にやや欠け、安っぽく感じられた。

 カメラを構えて最初に感じるのは、ファインダー像のきれいさだ。明るくクリアなうえにざらつきが少なく、像の大きさもAPS-Cサイズのイメージセンサー採用機の中では満足のいくもので、おかしな色づきやモアレも感じさせない。ざらつきの少ないファインダーはピントの山がつかみにくく、マニュアルフォーカスによるピント合わせが困難な場合も多いのだが、このファインダーはクリアさとピントの読みやすさを両立しているところに感心した。20万円以下のデジタル一眼レフカメラの中では、ダントツの仕上がりといってよいだろう。コストがかかるのにスペックには現れない部分だけに、このファインダーを見ただけでもコニカミノルタの“本気”が伝わってくるようだ。

キヤノンのプロ向けデジタル一眼レフ「EOS-1D」(右)と比べてみると、背は低いものの幅はほとんど同じで、ボディは意外とワイド。ニコンの「D70」やペンタックスの「*ist DS」と比べると、ひと回り以上は大柄だ

 手ぶれ補正機能を効かせた撮影のフィーリングは、手ぶれ補正機能を搭載したコンパクトデジカメや、手ぶれ補正レンズを装着したデジタル一眼レフとはまったく異なる。ほかのモデルでは、ファインダー像にも手ぶれ補正がかけられるが、α-7 DIGITALでは撮影像のみに補正がかかり、撮影中のファインダー像では補正効果がわからないのだ。

 この点を補うために、ファインダーの右辺にはバーグラフ状の手ぶれ補正インジケーターが装備される。これは、手ぶれの度合いをリアルタイムに表示するもので、カメラをしっかり構えるなどして揺れが少なくなると、バーの表示が短くなる。撮影時はあわててシャッターを切らず、一呼吸置いてバーが短くなったことを確認してから撮影すると、より手ぶれが減らせるだろう。

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