ペンタックス

*ist DS

実売価格:9万9800円(税込み)

発売日:11月19日

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・デジタル一眼レフでは世界最小のボディ
・誰でも撮れるお手軽撮影モードを搭載
・ボディのみで10万円を切る価格
・オリンパスイメージング E-300
・ニコン D70
・キヤノン EOS Kiss デジタル

 ペンタックスから2003年9月に発売された、同社初のデジタル一眼レフカメラ「*ist D」。その登場から1年2カ月を経て、よりコンパクトな兄弟機としてデビューしたのが「*ist DS」だ。CCDの画素数などの基本的なスペックを継承しながらも、ボディはより小さく軽く、そして何よりボディ単体で10万円を切る低価格に設定されているのが大きな特徴だ。

ボディを小型化しつつ良好なホールド性を誇る

 注目の大きさは、*ist Dに比べると一回りは小さくなったという印象だ。特に、ボディ正面から見て右側の部分はほとんど幅がなくなり、オリンパスのデジタル一眼レフ「E-1」のイメージに近づいた。このようにコンパクトなのだが、グリップの握り心地は悪くはなく、比較的手の大きい筆者でも多少指が余るような感じはあるものの、しっかりとホールドできた。シャッターボタンやコマンドダイヤルの位置も自然に指が届く位置で、問題はない。

「*ist D」と比べて本体の小型化を図った低価格なデジタル一眼レフカメラ「*ist DS」。液晶モニターの大型化やレスポンスの向上などの改良が施され、下位モデルという位置付けながら上位モデルを凌駕する性能を持つ

2型に大型化された液晶モニターが印象的な背面パネル。操作ボタン類は最小限になっており、初心者でも操作しやすい。Fnボタンにより、ISO感度などの変更がメニューに入らなくても素早く行えるのが魅力だ

 シャッターのフィーリングも良好で、切りたい瞬間にタイムラグを意識することなくシャッターが切れる。オートフォーカスに関しては、暗い被写体にレンズを向けた際により慎重にピントを合わせようとする動きが見られるものの、明るい被写体ならばフォーカススピード、精度ともに問題はなかった。デフォルトの設定では、フォーカスポイントをカメラが自動で合わせる設定になっているが、11点のポイントから自分で選択するモードも用意される。

 デジタル一眼レフカメラといえば、メディアはコンパクトフラッシュやマイクロドライブというのが定番だが、本機はSDメモリーカードのみの設定だ。コンパクト化への潔い割り切りが感じられるばかりか、コンパクトデジカメからの乗り換えを強く意識しているのではないだろうか。これをデメリットと感じる人もいるだろうが、私自身はこの選択を支持したい。

レンズ一体型コンパクトデジカメ「COOLPIX8400」(右)と並べてみた。ボディサイズはそれほど変わらず、デジタル一眼レフらしからぬコンパクトさがわかる

 シャッターボタンの反対側には、撮影モードを決定するダイヤルが備えられている。プログラムモードはもちろん、シャッター優先、絞り優先、そしてマニュアルと、低価格機では省略されそうなモードもしっかりと装備する。

 さらに、被写体に応じてカメラが最適な設定をしてくれるピクチャーモードも、このダイヤルを使って設定する。これらのモードを変更した時や電源投入時には、背面の液晶画面にも設定したモードとその説明が表示されるのだ。わかりやすいうえに設定を間違えることも少なくなり、初心者はもちろん、すべてのユーザーにとってありがたい配慮といってよいだろう。

 また、緑色で「AUTO PICT」と書かれたポジションは、独自の「オートピクチャープログラム」という機能だ。これは、カメラがどんなシーンを撮影しようとしているかを自動的に判断し、人物や風景、マクロ、動体、標準の5つのモードから最適なものを選択してくれるというものだ。

 この機能では、絞りやシャッタースピードだけではなく、ホワイトバランスやコントラスト、彩度などのパラメーターまで最適になるよう変更するため、「撮ったままできれい」な画像がより簡単に得られるのだ。自分で好みの設定にできるマニュアルモードと、すべてカメラ任せにできるオートピクチャープログラムの相反する2つの機能を両方サポートしているのが頼もしい。

ボディの小型化を実現するために、記録メディアはSDメモリーカードを採用。容量あたりの単価もコンパクトフラッシュ並みに安くなってきており、この点に不満は感じられない バッテリーは単3形乾電池4本かCR-V3リチウム電池2本を利用する。バッテリーグリップなどは用意されないが、撮影枚数は約750枚(CR-V3使用時)と十分なレベルを誇る

 操作性の部分ではもう1つ、ペンタックスのデジタルカメラではおなじみの機能になった「Fnボタン」も注目しておきたいところ。これは、このボタンを押すと現れる液晶表示に従って十字キーを操作するだけで、使用頻度の高い設定項目をメニューにいちいち入ることなく変更できる機能だ。

 背面を見るとボタン類の数が意外に少なく、カメラの機能を使いこなすのが難しいと感じられるのだが、このFnボタンのおかげで操作性についてそれほど不満がなくなっているのは確かだ。

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