DiMAGE 7i/7Hiの後継という位置づけの「DiMAGE A1」。光学7倍ズームは35mm判換算で28mmからと、広角域もカバーしているのが目を引く。さらに、レンズではなくCCDを動かして手ぶれを補正する機能も特徴的だ。希望小売価格はオープンプライスで、実売価格は12万9800円前後となる

 コニカミノルタの技術力の結晶ともいえるデジタルカメラが、この「DiMAGE A1」だ。被写体の動きに追従する「3Dオートフォーカス」や、CCD自体を動かすことで手ぶれを補正する「Anti-Shake」といった新しい技術を搭載したうえ、35mm判換算で28〜200mm相当の高倍率ズームレンズを搭載することで、ほとんどの被写体に対応できる柔軟性を持ったハイスペックデジカメである。

●ボタン類や端子類はきわめて豊富だ

 ボディはさすがに小さくはないが大きすぎることもなく、うまくまとめられている。23.5万画素の高精細な液晶ビューファインダーが装備されており、これを覗くことにより一眼レフカメラのようにしっかりとホールドしながら撮影できるのも好印象だ。もちろん、背面に用意された1.8インチの液晶モニターを使って撮影することもできる。

DiMAGEシリーズのハイエンドモデルだけあって、操作ボタンやダイヤルの数は多い。ボタンの配置や操作方法に慣れるまではやや時間がかかりそうだが、操作感は悪くない

 両者はスイッチにより任意に切り替えるほか、自動で切り替わるのも注目。これは、グリップ部とファインダー横に用意されたセンサーにより、撮影者がモニターを見ているかファインダーを覗いているかを判断しているのだ。これにより、撮影はファインダーで行い、画像の再生は液晶モニターで、という使い分けが手際よく行える。

 ただし、撮影後に撮影画像を確認するアフタービューを設定していると、カメラから顔を離してもアフタービューの表示が終わらない限り、表示がファインダーから液晶モニターに切り替わらないのにはいささか疑問を感じた。できれば、アフタービューは液晶モニターで表示できるようにしてほしかった。

本体の側面にも多くのボタン類が装備されているのがDiMAGE A1の特徴。ズームやマニュアルフォーカスは、一眼レフデジカメと同様にレンズ周囲のリングを回すことにより行う

背面は大きめの液晶モニターのほか、各種ボタン類を配置する。右下が手ぶれ補正を有効にするボタンで、有効時は緑色に光る

 ちなみに、液晶モニターは上90度から下20度まで、ファインダーは0度から上90度まで角度が変えられる。これらの機構は、マクロ時のローアングル撮影で威力を発揮するはずだ。

 外観で特に目を引くのが、ダイヤルやスイッチの多さ。最近のデジカメの多くは、メニューからほとんどの設定や操作を行う仕組みになり、メカニカルなダイヤルやスイッチを極力減らす傾向にあるが、DiMAGE A1はまったく逆の方向を採った。そのあまりの数の多さに、最初のうちは戸惑うかもしれないが、ダイヤルをセットして中心のボタンを押すだけで設定に入れるため素早い切り替えが行えるほか、現在の設定状況がひと目でわかるのは便利だ。

 シャッタースピードや絞りをはじめとする設定は、親指と人差し指が当たる部分に設置された2つのダイヤルで行う。他メーカーのカメラでも採用されている配置なので、操作に迷うことはないが、シャッターボタンを押す際に前面ダイヤルから人差し指を大きく移動させなければならないのには違和感を覚えた。また、ダイヤルが小さめなのでやや回しづらいうえ、ダイヤルを回してから反応するまでに時間がかかることがあり、多少イライラさせられた。

キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kissデジタル」(右)と比べてみると、ひと回り小さいのがわかる。DiMAGE A1は凝縮感があるので、手に持った時に安っぽさは感じられない 液晶モニターとビューファインダーはある程度の範囲まで角度を変えられる。ビューファインダーの脇にセンサーが設けられており、そちらを覗いた時に自動的に表示を切り替える機能も搭載する

 特筆すべき部分として、シンクロターミナルが用意されていることが挙げられるだろう。ニコンのD100などの一眼レフデジカメですら省略されている端子が、より低価格なDiMAGE A1には付いているのである。商品撮影などの際に使用する大型ストロボを使っての撮影も可能で、出版業務などでの撮影にも耐えられる。シンクロターミナルのほかにも、同社製の外部ストロボが取り付けられるアクセサリーシューも用意されている。内蔵フラッシュも用意されているので、近距離の撮影ならばこれだけでも十分実用的に使える。

●高速なオートフォーカスは実用性が高い

 オートフォーカスのスピードは文句ない速さで、とても軽快に動作する。カメラのアングル内に強い光源がある場合などに不正確になることがあったが、基本的には素早く正確に合わせてくれるという印象だ。11個のセンサーによりピントを合わせるのだが、そのほかにもフレックスフォーカスポイントを使用して、画面内の任意の場所でピントを合わせることも可能。これと同時に、スポット測光するポイントも移動できるので、より自由度の高いフレーミングが行える。

グリップの部分に、大きめのリチウムイオンバッテリーを搭載する。縦位置グリップ兼用のバッテリーパック「BP-400」を利用すれば、このバッテリーが2個同時に装着できる 記録メディアはコンパクトフラッシュを採用する。スロットはTypeII対応で、PHSカードやモデムカードを利用することにより、撮影した画像を直接メールで送信することが可能だ

 マニュアルフォーカスも、フレックスデジタルマグニファイヤーを併用することで実用的に使えるよう配慮がなされている。フレックスデジタルマグニファイヤーとは、通常は2倍のデジタルズームになっている拡大ボタンを、マニュアルフォーカス時に画面の任意の場所を8倍にまで拡大表示し、ピント確認を容易にする機能だ。8倍まで拡大すれば、ほぼ間違いなくピントが合わせられるので、AFが苦手とする被写体の場合や、マクロや絞り開放できちんとピントを合わせたい時には威力を発揮してくれる。