シャープ

ザウルス SL-C3000

実売価格:7万9800円

発売日:2004年11月

このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・PDAとして初めてHDDを搭載
・USBマスストレージ対応
・広辞苑・英和和英のマルチメディア辞書
・ソニー クリエ PEG-VZ90
・日本ヒューレット・パッカード iPAQ hx4700
※HDD搭載という意味ではライバルなし。価格帯での競合

 すっかり売り場の片隅に追いやられてしまった感のあるPDAだが、PDAとして長い歴史を持つザウルスは、OSをLinuxに変えながらも製品を出し続け、まだまだ健在だ。とくにキーボードやVGA画面を備えているSL-Cシリーズは、PDAというよりはPCに近い印象がある。HDD搭載はポータブルオーディオに先んじられたものの、このほど発売された「SL-C3000」でついに4GBのHDDを内蔵。スペック的には4〜5年前のノートPCとよく似た構成になっているところを見ると隔世の感がある。

HDD搭載でも高速に起動、動作する

 本体の大きさは、前機種のSL-C860などに比べるとそれほど変わってはいないが、厚みがちょっと増している。重さは約298gと、手にとってみるとちょっとずっしりくる感じだ。SL-Cシリーズの特徴である、そのまま開いてキーボードで文字入力をする「インプットスタイル」、液晶部分を反転させて折りたたんだ「ビュースタイル」はそのまま健在。使い方に応じて好きな方のスタイルで操作することができる。液晶はVGA(640×480ドット)サイズのCGシリコン液晶と、従来と変わりない。あいかわらず緻密で美しい画面だ。

液晶を反転させて折りたたんだ「ビュースタイル」。画面も自動的に縦位置表示に切り替わる ヒンジ部右上には充電ランプ(上)とハードディスクアクセスランプ(下)がある

背面には、左からOKボタン、Cancelボタン、上下スクロールレバー、ミニUSBポート(AB)がある。中央には目隠しされたI/Oポート、右端はACアダプタージャックだ キーボードのレイアウトは従来より少し変更された。OK/Cancelボタンがカーソルキーの中や付近に配置されたため、ずいぶんと使いやすくなっている。Ctrlキーも新設された

 HDDの搭載で、PCのようにシステムやアプリケーションの起動などが遅くなってしまうのではないかという懸念があった。だが、カレンダー(スケジュール)やアドレス帳など常用するPIM機能のほとんどは、あらかじめプログラムの一部がメモリー上に読み込まれているため、高速に起動・切り替えができ、ほとんどストレスを感じることはない。HDDの作動音が聞こえることもなく、快適に使える。また、動作時間も画面を最小輝度にした場合、連続で約7時間と十分だ。

アドレス帳、カレンダー(スケジュール)、ToDo、メールなどの機能は従来とほとんど変わりがないが、随所に細かい改善がみられる

「NetFront 3.1」でデジタルARENAのトップページを表示。横幅を画面内に収めるジャストフィットを使用した状態だ

 出荷時の状態でHDDは約3GBが利用可能だ。SL-C3000はミニUSBポート(AB)でPCと接続することで、USBマスストレージドライブとして認識されるため、ファイルの転送はエクスプローラ上でできる。今までは「ザウルスドライブ」という専用ソフトでファイル転送などの操作をしなければならなかったので、これはとても楽で便利だ。

 3GBもあれば、Word、Excelなどのオフィス文書、MP3形式などの音楽ファイルなら気軽にどんどん転送できるのがうれしい。もっとも、USB1.1対応なので、大量の大容量ファイルを転送する場合、ちょっと時間がかかってしまうのが残念だ。さらに、PC内の特定のフォルダとザウルスのHDDを同期できるような機能があれば便利だったかもしれない。

 なお、PC上のアプリケーションのプリントイメージを画像としてザウルスに取り込む「ザウルスショット」機能を使うには、今まで通りザウルスドライブを使って転送する。

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