NTTドコモ(富士通製)

F900iT

実売価格:都内量販店で、新規3万4650円、機種変更3万7800円(前機種を10カ月以上使用しているFOMAユーザー)

 NTTドコモのFOMAが、900iシリーズとして5機種を発売してから約4カ月。900iシリーズより一歩上の機能を搭載したハイエンドの2機種が、6月下旬にデビューした。ハイエンド機としての統一モデルナンバーはなく、900iシリーズの延長線上として、各機種の末尾に特徴を表すアルファベットが付いている。例えばビジュアル機能を強化したパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のハイエンド機は、「Visual」の「V」を付けて「P900iV」。今回取り上げる富士通製のタッチパネル対応機は、「TouchPanel」の「T」を付けて「F900iT」として登場している。

PDAライクな操作スタイル

 まず最大の注目ポイントはタッチパネル。PDAと同じように、液晶画面にタッチして操作でき、スタイラスも付属してくる。スタイラスはPDAのように本体に収納できないものの、ストラップとして持ち歩けるように工夫されている。本体側は、通常の開いた状態のほかに、液晶を回転させて表にして閉じることもでき、どちらでもタッチパネルで操作できる。なおボディカラーはブラック1色のみで、ほかのカラーバリエーションはない。

液晶を回転させ表にして閉じた状態(ビューアースタイル)。タッチパネル用のスタイラスは、ストラップとして持ち歩けるようになっている 普通に開いた状態でもタッチパネルを利用できる。基本的には左手で本体を持ち、右手でスタイラス操作。ストラップ取り付けの穴の関係で、左利きの人にはちょっと辛そうだ

 タッチパネルの用途は大きく5つに分けられる。

1 アイコンメニュー操作・カメラ設定
2 iモードサイト利用時の操作
3 手書きメモ
4 画像加工
5 ゲームなどのiアプリ

 このうちのメニュー操作では、タッチパネルで操作できるものと、操作できないものがある。すべて操作できれば分かりやすいのだが、文字中心のメニューでは、残念ながら従来までのボタン操作のものが多い。ただしタッチパネルが使える画面では、液晶右上やメニューに「タッチパネル利用可能」を示すペン型のアイコンが表示されるので、戸惑うことはないだろう。

通常のメニューのほかに、タッチパネル用の専用メニューがある。液晶を表にした状態で、サイドボタンを押すとタッチパネル専用メニューが表示される タッチパネルが利用できるメニューは、スタイラスのマークが表示される。右肩に「×(閉じる)」「←(戻る)」はタッチパネル用の操作メニューだ

 通常のボタン操作に比べ、タッチパネルの操作系で秀逸なのは、画面下に表示される「決定」「機能」などのボタンや、カメラ設定などのボタンもタップして操作できること。たとえばカメラ画面では、画像サイズ、明るさ補正、ズーム倍率などの設定アイコンが表示され、タップだけですべてを変更できる。ボタン操作では何度も画面が切り替わってわずらわしかったが、タッチパネルなら1つの画面で素早く設定変更できるので便利だ。

カメラ撮影中の表示。下に表示される設定アイコンはすべてタップで操作可能。たとえば明るさ補正を押せば、この画面のように右側のスライダーで変更できる iモードサイト表示の例。右側にスクロールバーがあり、タップすれば素早くスクロール可能。リンクを2回タップすれば、目的のページにジャンプできる

 iモードサイトの表示では、画面右側のスクロールバーをちょんとタップすればスクロールするし、サイトにアクセスしたいときはリンクを2回タップすればジャンプできる。パソコンでのマウス操作とほぼ同じように、より直感的かつスピーディーに使える。ただし同じiモードでも、メール画面ではタッチパネルは利用できず、ボタンでの操作だけとなる。