クリエイティブメディアの「Creative NOMAD MuVo2 4GB」(実売価格2万7800円)は、4GBの1インチHDDを内蔵した携帯音楽プレイヤー。従来1.5GBだったHDD容量を4GBに増量したのが特徴だ。

 HDD内蔵タイプの携帯音楽プレイヤーといえば、これまでアップルコンピュータの「iPod」(レビューはこちら)、クリエイティブメディアの「Creative NOMAD JUKEBOX ZEN」(レビューはこちら)や東芝の「gigabeat G20」(レビューはこちら)など、1.8または2.5インチのHDDを搭載するタイプが主流だった。これらは、5GB~60GBの大容量HDDを内蔵するが、ややサイズが大きいのが難点だった。

 そんな中、2003年の秋冬にかけて現れたのが、リオジャパンの「Rio Nitrus」やクリエイティブメディアの「NOMAD MuVo2」など、1インチサイズの1.5GBのHDDを内蔵した携帯プレーヤーだ。これらは、フラッシュメモリータイプに匹敵するほど本体サイズを小さくし、重さも100g強まで軽量化。これまでのHDDタイプの弱点を解消したことで、新たな人気ジャンルとして急浮上してきた。

 1インチHDDタイプの2世代目として、HDDを増量したのが今回取りあげるMuVo2 4GBだ。価格も1.5GBモデルが登場した時とほぼ変わらない2万7800円。1インチHDDタイプの魅力である容量とサイズのバランスの良さに加えて、コストパフォーマンスの面でも魅力的な製品に仕上がっている。なお、1.5GBモデルは4GBモデル発売と同時に値下がりしており、現在の実売価格は2万800円となっている。


本体上面にすべての端子類が集中している。左はACアダプタージャックで真ん中にはUSB2.0端子。右には別売のFMワイヤードリモコンに対応したイヤホンジャックを備える こんな感じに手のひらにすっぽり収まる。ほかの薄型プレイヤーと比べるとやや厚めで、好みが分かれるところだ

 重さやサイズは、1.5GBモデルからほとんど変わっていない。重さは101g(バッテリー搭載時)、幅67×高さ66.5×奥行き20mmのコンパクトボディだ。ただ、デザインに関しては、白色プラスチックのボディに高級感がなく、もう少し工夫がほしいところ。正方形のシンプルデザインは、変則的な形状よりも好感が持てるが、iPodのようなスタイリッシュさは感じられない。次のモデルではよりファッショナブルな製品を期待したい。

●音楽ファイルの転送はエクスプローラでもOK!

 まず、音楽ファイルの転送を試してみた。NOMAD MuVo2は、Windows標準のUSBマスストレージクラスに対応している。そのため、Windows XPなどのOSなら、USB2.0経由でPCと接続するだけで、ドライバーをインストールしなくてもリムーバブルディスクとして認識される。後は、エクスプローラなどでファイルをコピーするだけだ。OSや音楽ファイルについて理解のある人にとっては、専用ソフトを使わなくてもよいため、非常に手軽だ。フォルダの階層構造も認識してくれるため、転送の際に悩むこともない。なお、音楽ファイルは、WMA/MP3/WAV形式に対応している。

 高速なUSB2.0接続とはいえ、4GBものデータ容量を一気に転送するには、それなりに時間がかかる。参考までに4GB弱の容量のファイルを一度にコピーしてみたところ、15分弱の時間がかかった。もっとも、一度コピーしてしまえば、4GBのファイルを丸ごと入れ替えることは滅多にないだろう。ファイルの入れ替えをその都度行なうには十分高速と言える。


ファイルの転送は、エクスプローラー上などでドラッグ・アンド・ドロップするだけと非常に簡単。この手軽さはかなりの魅力だ

付属のCreatice MediaSource 2の画面。MuVo2内のファイル管理や、CDからMP3ファイルを作成するなど、初心者でも安心して使える機能が盛り込まれている

 なお、Windows Media Playerや、付属ソフトである「Creative MediaSource 2」を使ったファイル転送も可能だ。Creative MediaSourceを使えば、標準のM3U形式のプレイリストも簡単に作成できる。OSや音楽ファイルについてあまり詳しくないユーザーでも安心して利用できるだろう。

●音質は文句なし、シンプルな操作体系で簡単に使える

 実際に音楽を聴いてみた。音質については、標準のイコライザー設定で聴いた場合、2万円前後のUSBフラッシュメモリータイプのプレイヤーと比較すると、はるかによい印象。申し分ない作りだ。ただ、若干低音域が軽い印象を受けたので、気になる人はイコライザー設定を使うとよいだろう。「ロック」「ポップス」「クラシック」「ジャズ」の4種類のプリセットのほか、手動設定可能な「カスタム」が用意されている。


カーソルキーをプッシュすると、アイコンが並ぶメニュー画面が現れる。操作したい項目をカーソルキーで選択して、再度プッシュすることで各種機能を使う。2行だけのディスプレイ表示だが、シンプルなメニュー構成のため不親切には感じない ファイル名や、IDタグも日本語表示が可能。「1/14」と表示されているのは、フォルダ内の曲数と現在再生している曲の番号を表している。リピートやシャッフルはこのフォルダ内で行われる。なお、再生中はカーソルキーの上下で音量を調節できる

音質を変更できるイコライザー設定。ジャズを選べば、ジャズに適した低音域を強調した音質となる。聴く曲に合わせて変更するといいだろう。好みの設定がない場合は、手動設定も行える

 本体の操作は、プッシュ可能なカーソルキーと再生ボタンの2つのみで行なう。直感的に扱えるため非常に使い勝手がよい。メニュー項目もシンプルなので、マニュアルを見なくても問題なく使えるだろう。