ソニーのCLIEシリーズといえば、スタイリッシュなデザインで人気の高いPDA。これまで「フラッグシップモデル」(PEG-NZ90/NX80V/NX73V)、「ビジネススタンダードモデル」(PEG-TG50)、「カジュアルスタンダードモデル」(PEG-SJ33)と、大きく3つのカテゴリーの機種を発売していた。8月9日に発売される「PEG-UX50」(予想実売価格6万9800円)は、そのどれとも違う新しいスタイルで登場した注目機種だ。

●ヨコになってキーボードが使いやすくなった

 まずカタチがこれまでとは違う。従来のCLIEが縦型のスタイルだったのに対し、今回発売されるPEG-UX50は横長スタイル。それも、手のひらに収まるコンパクトサイズだ。約175gと軽く、厚さも約17.9mmしかないので、スーツのポケットにもすっぽりと収まる。


液晶を反転させて閉じりとペン入力スタイルになる。この通り、女性の手にも収まるサイズで、非常にコンパクトだ
キーボード左上には270度回転する有効31万画素のCMOSカメラが装備されている。これを利用して静止画や動画の撮影が可能だ 静止画モードで撮影したサンプル画像。白熱電灯下でオートホワイトバランス撮影したもの。30万画素クラスということもあり、デジカメの代替にはキビしいが、メモ程度には十分役立ちそうだ

 横長スタイルのPDAというと、シャープ「ザウルスSL-700シリーズ」(レビューはこちら)が思い浮かぶ。キーボードを備えたノートパソコンのような基本スタイル、液晶をクルっと反転させて閉じればペン入力スタイルになるところも同じだ。サイズは、PEG-UX50のほうがSL-700シリーズよりも横幅で約18mm小さい。もっともPEG-UX50の画面は縦表示できず、ペン入力スタイルでも横表示のままだ。

 ハードウエアのキーボードは、PEG-NR/NX/NZの各シリーズやPEG-TG50でも既に採用済み。これらの機種と比べると、PEG-UX50は横長でゆとりがある分、キーピッチが広がって使いやすくなった。さらに、キーボードが波状の独特の形状で、キートップが波の頭となっているため、キー自体も押しやすい。ただし、キーストロークはあいかわらず短いままだ。

 従来は複数のキーを組み合わせる必要があった数字入力も、数字キーが独立したためラクになった。キーボードによる日本語/英語の切り替えもこれまでよりカンタン。CLIEでは、従来からペン操作を代替できるキーボードショートカットが多数用意されていた。覚えてしまえば、ほとんどの操作がキーボードだけで可能だった。PEG-UX50では、キーボードが使いやすくなったおかげで、ショートカットもさらに実用的になったといえる。


ヨコから見るとキーボードは波状の形状。キートップがちょうど波の頭となり、キーのサイズも大きいため、従来よりも押しやすい。バックライトが点灯するため、暗いところでも使用できる

 UX50の特徴である横長画面だが、解像度はハーフVGAとなる480×320ドット。フラッグシップのCLIE(NR/NX/NZ系統)の解像度320×480ドットをそのまま横にしたサイズになる。メールなどのテキストでは、1行の文字数がタテ表示の従来機よりも多くとれるため、読みやすい。


アプリケーションのランチャーメニューも「CLIE 3D Launcher」として一新。旧来のPalm OS標準メニューに変えることもできる