Macには数少ない3Dゲームを楽しんでみる

 それではBoot CampでインストールしたWindows XPを実使用に即した形で使い込んでいくことにしよう。

 まずは3Dゲームを試してみる。Macに比べてWindows用のPCゲームは数も種類も圧倒的に多く、クオリティも非常に高い。PCゲームをやりたいがためにBoot Campを使い、格安でWindows環境を構築したいというユーザーも少なくないはずだ。また、今回試用しているiMacとMacBook ProにはグラフィックスとしてATI RADEON X1600(MacBook ProはMOBILITY RADEON X1600)が搭載され、VRAMも128MB装備している。デスクトップPC用のハイエンドなグラフィックスカードよりは落ちるものの、3Dゲームも十分にプレイできるパフォーマンスを持っているはずだ。

 PCゲームは実に多くの種類があって、タイトルの選択に困るのだが、今回はエレクトロニックアーツの「The Sims 2」と「Battle Field 2」、マイクロソフトの「Age of Empires 3」の3本、それに「FINAL FANTASY XI」のオフィシャルベンチマークプログラムとなる「Vana'diel Bench 3」を併せてテストした。Age of Empaires 3とBattle Field 2はグラフィックスが美しい代わりに動作が重いことでも知られているゲームだ。それだけに、この2本がどのくらい動くか分かると、グラフィックス性能を推し量る指標になるはずだ。

 最初に試したのはVana'diel Bench 3。バージョンを追うごとに、重く、負荷の高いベンチマークになっていると評判だが、結果はLowモードで6807、Highモードで4509とかなりの好結果。ただし、数値と実際の動作は必ずしもイコールではなく、Highモードではキャラクターの動きが遅くなる場面が多々見られ、数値ほど快適ではなさそうだ。

 続いてはThe Sims 2。「シム」と呼ばれるキャラクターを育成するゲームだが、拡張パックがいくつか発売されているなど、根強い人気を誇るゲームだ。3Dグラフィックスで描かれるゲームではあるが、複雑なテクスチャーをたくさん貼ってあるわけでもなく、またキャラクターに素早い動きを要求するものでもないので、マシンへの負荷はそう高くないはず。そう踏んで、いきなり1400×1050ピクセルの最高解像度でプレイした。結果、思った通り何事もなかったかのようにスムーズに動くが、画面のスクロールや視点の変更にややもたつく。そこで1280×960ピクセル、1024×768ピクセルと徐々に解像度を下げてみたが変わりはなかった。つまるところ、“こういうゲームなんだ”と理解するしかない。ハードウエアの性能がどうこうという問題ではなさそうだ。

The Sims 2の画面。見ての通り、リアルで複雑なテクスチャーを多用しているわけでもなく、いたってシンプルな3Dゲームだ。当然、iMacのスペックであれば問題なくプレイできる

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 続いてBattle Field 2をテスト。2005年7月発売とやや時間が経ってしまっているが、近代戦争をテーマにした人気のFPSゲームだ(FPSはFirst Person Shooterの略で、一人称視点シューティング・ゲームのこと)。当初からマシンスペックを要求するゲームと評判の1本だったので、筆者も興味津々でテストした。まずは控えめに解像度1024×768ピクセル、テクスチャー効果などはすべて「中」指定でプレイ。これは全く問題なく、非常にスムーズに動く。キャラクターの動きも止まったり引っかかったりせず、テクスチャー抜けもない。今度は解像度1280×960ピクセル、テクスチャー効果などはすべて「高」指定でプレイ。ところが、これも全く問題なくプレイできる。解像度が上がっている上に、テクスチャーがより精密な表現になっているにもかかわらず、最初の設定と何ら変わらない操作感なのだ。さらに1400×1050ピクセルというもっとも高い解像度に設定し、テクスチャー効果などはすべて「高」指定でプレイしたのだが、これも全く問題ない。解像度が上がっている分だけ、広い画面と美しいグラフィックスでプレイでき、プレイ自体は快適そのもの。解像度1024×768ピクセルでも厳しいと思っていただけに、いい意味で誤算だった。

Battle Field 2の画面。1400×1050ピクセルの最高解像度と各種効果も「高」設定の状態。キャラクターが持っているマシンガンの表面をはじめ、左に見える砂煙などもかなりリアルに表現されている。このリアルさでも難なくプレイできてしまう 解像度1024×768ピクセル、各種効果「中」でプレイした画面。全体の描画がやや精細さに欠けている。最高解像度と最高画質でプレイしても問題がないのなら、このモードにする理由はないだろう
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 最後はAge of Empires 3。これは2006年に入ってからの発売なので、3本の中ではもっとも新しいRTSゲームだ(Real Time Strategyの略で、リアルタイムに進行する戦略シミュレーション・ゲームのこと)。前バージョンから3D表現を大幅に刷新したことで、ビジュアルが非常に美しくなった代わりに、マシンスペックを要求するゲームになったと聞いている。Battle Field 2が何の問題もなく動いたので、Age of Empires 3もさほど問題ないと思い、まずは解像度1280×960ピクセル、各種効果を「中」程度でプレイ開始。これは問題なく動く。ただ、3D表現は美しいと呼べるほどではない。これは描画関係の効果を中レベルに抑えたせいだろう。そこで、解像度を1400×1050ピクセル、各種効果を「高」にしてプレイすると、描画が急に重くなる。特に画面のスクロールが鈍くなった。それでもプレイには差し支えない程度で、コマ落ちやテクスチャー落ちもなく、ストレスになるようなこともない。さらに言えば、水の表現が秀逸な3D描写に圧倒される。水面にさざなみを打っている様子や水の持つ透明感、光の反射や影がリアルに再現される。

Age of Empires 3の画面。1400×1050ピクセルの解像度で、各種効果も「高」レベルに設定してある。水面が本物の海のように波打ち、光が反射しているのが分かる。水面に写っている船の影も非常にリアル 解像度1280×960ピクセル、各種効果を「中」レベルにしてプレイしたもの。左上の水面や全体のテクスチャーにリアルさがやや欠ける
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 ここまで3本のPCゲームをテストしたわけだが、総じて快適なプレイが楽しめた。重いゲームでも解像度や描画効果の調整をすればまず問題なく遊べそうだ。

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