三洋電機

Xacti DMX-HD1

実売価格:9万9800円

発売日:2006年2月下旬



このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・シリコンムービーながらハイビジョン720P(1280×720ドット)画質で録画できる
・国産デジカメ初の有機ELディスプレイ搭載
・iPodでそのまま再生できる「Web-HQモード」
・松下電器「SDR-S100
11万7700円(実売価格)
・ソニー「HDR-HC1
15万8000円(実売価格)

 ついに! 記録メディアとしてメモリーカードを利用する「シリコンムービーカメラ」に待望のハイビジョンモデルが登場した。“動画デジカメ”として定評のある三洋電機から発表された、“Xactiシリーズ”の最新機種「DMX-HD1」だ。1/2.5型約536万画素原色CCD(有効画素数約510万画素)を搭載し、720P(1280×720ドット)のハイビジョン撮影が可能だ。

レンズはコニカミノルタ製の10倍ズームを搭載。レンズの下には、ワイヤレスリモコンの受光部を装備している。グリップしたときに撮影者側となるボディ背面には、ほとんどの操作ボタン類を装備する。右に動画撮影ボタン、左に静止画撮影ボタン、その中央に2速切り替え式のズームレバーというレイアウトだ

液晶を持ち上げたところにも操作ボタンがある。「ON/OFF」ボタンでは液晶を開けたまま電源をスリープ/解除でき、「HD/NORM」ボタンではハイビジョンと4:3撮影を切り替え(動画時のみ)、下のボタンは静止画の連写と1枚撮影の切り替えだ SDメモリーカードは背面からの出し入れが可能。しっかりとしたフタが付き、三脚取り付け時でも差し替えられる

クレードルの端子部。付属のACアダプターによる電源端子、USB/AV出力端子を備える。コンポーネント端子からは、D4出力が得られる クレードルや、撮影にも再生にも使えるリモコン、ACアダプターと本体を直接つなげられる簡易端子アダプターなどが付属する

 ハイビジョン撮影のできるビデオカメラとしては、ソニーの「HDR-HC1」が2005年7月に発売されヒットした。HDR-HC1はDVテープを使ったHDVという規格の製品で、通常のビデオカメラよりひとまわり大きめのサイズだった。だが今回紹介するDMX-HD1は、メディアとしてSDメモリーカードを採用したこともあり、とてもコンパクト。容積にして約200cc、重さはカードとバッテリーを含む使用実重量で約235gと、一般的なビデオカメラと比べても小型軽量だ。

有機ELディスプレイは見やすくて便利

 スタイルは、Xactiではおなじみとなった“グリップスタイル”を踏襲。片手で握った時に手首に負担をかけることなくレンズが正面を向き、利き腕がどちらでも対応するユニバーサルデザインだ。デザインのイメージがあまりに従来のXactiシリーズと似ているため、初めて手にするとそれらと比べて「大きい!」と感じてしまうのだが、それでも200ml入り紙パック飲料を手にするのとほぼ変わらない大きさと重さ。ビデオカメラと考えれば、文句なしの小ささだと言えるだろう。

本体を握ったところ。手首を無理な方向に動かさなくても、レンズが前を向くデザインになっている モニターは2.2型有機ELパネル。DMX-HD1はアスペクト比16:9のハイビジョン撮影が可能だが、モニター部分のアスペクト比は4:3だ。明るくて表示も美しく、視野角もかなり広い

 本体側面にある2.2インチのウイング型モニターを引き起こすと、たちまち撮影スタンバイになるところも従来通りでとても使いやすい。このモニター、一見して「美しい!」と感じさせるものだが、実は日本のデジタルカメラ製品として初めて「有機EL」を採用したモニターなのだ。パネル背後をライトで照らす方式である液晶と違い、有機ELでは光の三原色R(赤)/G(緑)/B(青)に加え、W(白)を加えた4色の画素そのものが発光する。このために鮮やかな発色でありながら視野角がとても広く、斜めから見ても画像は鮮明だ。

 さらに表示応答速度は液晶の約5000倍と高速なため、動きの速い被写体でも残像が少ないというメリットも持つ。実際、晴天屋外での見え方も満足のいくもので、ほぼ画面と平行に近い角度から見ても、全体に若干、緑色がかるだけで鮮明に見える点には驚かされる。ただ、せっかくのハイビジョン撮影機なのに、ワイド画面ではなく通常の4:3比率なのが残念だ。

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