サウンドファイルの圧縮前と後で音質を表すのに使い分けられています。音声圧縮前のファイルでは高いサンプリングレートが音質を決めます。音声圧縮後はビットレートが音質を決めます。

 音楽CDのサウンドデータはサンプリングレート44.1kHzです。これは音声波形を1秒間に44100回細切れにして、それぞれの時点の音声情報をデジタル情報にしたものです。この数値が細かければ細かいほど、なめらかな音声になるので、当然、サンプリングレートの数値が音質を表します。

 これに対して、ビットレートはサウンドファイルを1秒間再生するのに必要となるデジタル情報です。音声圧縮後のサウンドファイルの音質表示によく利用されます。通常のMP3ファイルでは128kbpsが標準的です。つまり、1秒間に128000ビットの情報があります。

 通常、情報量が多いと音質がいいのですが、ビットレートが音質を表すのは、MP3同士など同じ圧縮形式の場合だけです。MP3とWMAなど圧縮技術が異なる場合、音質の比較はできません。優れた圧縮技術だと、できるだけ少ないビットレートでも高音質が得られるからです。

(佐藤 信正)


サウンドファイルのサンプリングレートやビットレートの情報は、プロパティの概要タブで見ることができる。左はMP3ファイル、右はWAVファイルのプロパティ。