デジタルカメラが採用している映像記録形式と、DVDプレーヤーが再生できるファイルの映像記録形式が異なるのが原因と思われます。

 映画タイトルなど、DVDソフトがどのDVDプレーヤーでも再生できるのは「DVD-Video」という規格に準拠しているからです。DVD-Videoは、DVDのディスクに映像を保存するための規格。DVD-Videoを作成するにはいくつか条件がありますが、なかでも重要なのは映像記録形式と、映像や音声などの保管場所の2点です。

 DVD-Video規格では、映像ファイルの記録形式をMPEG2に定めています。一方、動画撮影ができるデジタルカメラでは、MPEG2を採用する製品はごくわずか。一般的な製品はMotion JPEG、おもちゃデジカメのような低価格製品は無圧縮の映像記録形式を採用する傾向があります。オリンパス光学工業や三洋電機、ソニーなどの一部製品ではMPEG1やMPEG4の記録形式でファイルを書き出しますが、MPEG2とは互換性がありません。こうしたデジタルカメラの映像ファイルをDVD-Videoにするなら、MPEG2形式に変換しなくてはいけません。

●デジタルカメラが利用する主な映像記録形式
映像記録形式 ファイル形式 対応するデジタルカメラ(現行)
Motion JPEG AVI、MOV オリンパスイメージング、カシオ計算機、キヤノン、三洋電機、富士写真フイルム、松下電器産業などの製品
MPEG1 MPG、MPEG ソニーの製品
MPEG4 MPG、MPEG オリンパスイメージング、三洋電機、ソニーなどの一部製品
無圧縮 AVI 一部の低価格カメラ

 ここで注意すべきことがあります。もしMPEG2形式の映像ファイルを用意できても、映像ファイルをそのまま記録しただけでは、DVD-Videoとはなりません。DVD-Videoのディスクは、すべてのDVD再生機器で読み出せるよう、映像や音声などのファイルの配置場所を決めているからです。例えば、映像関連のファイルはルートディレクトリの「VIDEO _TS」フォルダーに収められています。ファイルの名前も規則があるので、独自の名前を付けると、DVD-Videoのディスクとして認識されなくなります。これらの決まりごとを、ユーザーが把握して記録するのは、非常に困難です。

専用ソフトを利用しよう

 こうした手間を省くのが「DVDオーサリングソフト」です。DVDオーサリングソフトを使えば、映像ファイルを取り込むだけで、MPEG2形式の映像ファイルに変換し、DVD-Videoのフォルダー階層を構築しながら記録してくれます。

 2004年12月に発売されたユーリードシステムズの「デジカメDVDスタジオ」(価格は1万290円)は、デジタルカメラ専用のDVDオーサリングソフト。デジタルカメラに特化しているだけあって、Motion JPEGやMPEG4の映像形式に対応しているのはもちろん、静止画だけのDVD作成も可能となっています。ただ、MPEG4の映像形式は、デジタルカメラの機種ごとに仕様が異なる場合があるため、ソフトがファイルを取り込めないこともあります。購入前にドライブメーカーへ確認しましょう。

 なお、大半のオーサリングソフトには編集やメニュー作成などの機能があります。配布目的なら、こうした部分にこだわってみてもいいでしょう。

●デジタルカメラの動画からDVDを作成するソフト
ユーリードシステムズの「デジカメDVDスタジオ」を使うと、デジタルカメラで撮影した動画をDVD-Video形式にすることができる