メーカー製のパソコンの多くは、ハードディスク(HDD)をCドライブとDドライブの2つの区画(以下パーティション)に分けて出荷しています。これは「CドライブはOSやアプリ、Dドライブはデータ」というように、ユーザーが管理しやすくするためです。ただし、ご質問のように、パソコンによってはCドライブしか設定していないパソコンもあります。ここにDドライブを追加するには、大きく分けて3つの方法があります。「再セットアップの実行」と「パーティション操作ソフトの利用」、そして「HDDの増設」です。

 コストがかからないのは再セットアップです。最近のパソコンの多くは、リカバリー実行前にパーティションの作成や容量変更などが行えます。ただし、実行するとデータが失われるため、事前に「お気に入り」やメールなどのデータをバックアップする必要があります。そう考えると、手間のかかる再セットアップは可能な限り避けたいものです。

 「パーティション操作ソフト」を使えば、簡単に、しかもデータを残したままパーティションの作成や容量変更ができます。ソフトは販売店などで5000円程度から入手可能です。例えば、CドライブにDドライブを追加するには、データが記録されていない領域を小さくして空いた領域にDドライブを設定します。このように柔軟に構築できるので、例えばパーティションをいくつか設けて、複数のOSをインストールすれば「マルチOS環境」にすることも可能です。


代表的なパーティション操作ソフトの一つ、ネットジャパンの「Partition Magic 8.0」

 とはいえ、データのあるパーティションを直接操作するため、ごくまれにデータが破損することがあります。やはりバックアップをしてから作業するのが無難です。

●パーティション操作ソフトはデータを残したまま区画を作成可能
「PartitionMagic 8.0」を使ったパーティション操作。データが無い領域を小さくして新しい領域を設ける

 数万円のコストはかかりますが、安全性を重視するなら、やはりHDDを増設するのが確実と言えます。増設したHDDをDドライブとして、ここにCドライブからデータを移せばいいのです。増設すれば全体の記憶容量が増えるメリットもあります。

 ただし、初心者には内蔵型の増設は難しく、また内蔵型なら空きベイを、外付け型なら設置場所を考慮する必要があるなど、デメリットもあります。