ホームページでBGM=音楽を流す場合は、どんな音楽をどのように流すのかによって、許可を取るべき相手が変わります。

 まず、思い浮かぶのは、自分で購入した音楽CDから曲をパソコンに取り込んでMP3などの形式でそのまま流すことでしょう。この場合は、基本的に2つの権利に関する許可を取る必要があります。

 第一は、作詞家や作曲家など、曲を創作した人の権利=著作権の許可を取ることです。一般には、まず、国内外の多くの作詞家・作曲家などの著作権の管理を任されている日本音楽著作権協会(JASRAC)に問い合わせます。JASRACが管理している楽曲の中には、1曲1カ月150円といった利用料を支払うことで、ホームページでの利用を認めるものも少なくありません。

●まずJASRACに問い合わせ
音楽の著作権を確認するには、まずJASRACに問い合わせるといい。ホームページでは登録楽曲の検索もできる。http://www.jasrac.or.jp/で「J-WID」というアイコンをクリックして画面の指示に従う

●音楽CDの利用には許諾が必要
権利者 権利 問い合わせ先
作詞家や作曲家など 著作権 日本音楽著作権協会(JASRAC)など
歌手や演奏家、レコード会社など 著作隣接権 レコード会社など
音楽CDをBGMに利用する場合は、作詞家や作曲家など以外に、レコード会社などの許諾も必要

 第二に、歌手や演奏家、レコード会社など、その音楽CDの制作に携わった人たちの権利=著作隣接権の許可も必要です。この場合は、まず、レコード会社に問い合わせてみましょう。レコード会社が歌手などの著作隣接権も包括して管理していることがあるからです。

 ただし、現実には、「個人での利用は許可されないことが多い」(ビクターエンタテインメント)とも言われます。JASRACなどを通じて著作権者の許可が取れても、レコード会社などの著作隣接権者の許可が取れなければ、音楽CDの曲をそのまま流すことはできません。

 もっとも、著作権者の許可が取れれば、その曲の楽譜を基に、パソコンのサウンド機能を利用して曲を演奏させるMIDIファイルを作成し、これをホームページに置いてBGMとして演奏させることが可能です。MIDIの作成の仕方などについては専門書を参考にしましょう。

 一方で、著作権者の許可を取ったりせずに使える楽曲もあります。代表的なのが、市販のホームページ作成ソフトなどに含まれる音楽素材です。BGMなどに使える音楽フリー素材集も販売されています。

●フリー素材が市販されている
日本IBMのホームページ作成ソフト「ホームページ・ビルダー V9」では、BGMになる音素材も収録。設定も簡単だ。実勢価格は9000円程度 音楽フリー素材集も販売されている。画像はデザインエクスチェンジのフリー素材集「音満タン 002 B.G.M」。実勢価格は6000円程度

 また、オリジナルの楽曲や著作権の保護期間(著作者の死後50年)が切れたクラシック音楽などをMIDIで無料配信するサイトもあります。

●無料で使える楽曲の配信サイトも
My Favorite Tastes!
http://home.g01.itscom.net/midi/
クラシックの名曲やクリスマスソングなどを、オルゴールの音色で演奏したMIDI楽曲を公開
Sky MIDI Plaza
http://www.h3.dion.ne.jp/~j-home/index.htm
小学校の先生が学芸会や卒業式などで使用した曲を中心に、オリジナルのMIDIやMP3などを公開
うっちいの音楽箱!
http://www.pluto.dti.ne.jp/~uttchy/
童謡やクラシック、作者のオリジナル曲などのMIDI楽曲を公開。MIDIの設定法の解説も掲載
ホームページなどのBGM用に、オリジナルの楽曲や著作権の切れたクラシック音楽などを無料で配信するサイトもある。それぞれの利用規定に従おう