映像端子は、アナログ式とデジタル式に大別できます(下図)。きれいに映像を映し出せるのは、デジタル式です。デジタル式では、0と1のビット列で映像信号をケーブルに流します。これに対しアナログ式は、映像信号をアナログ波で流すため、ノイズの影響を受けると波形が変わり、色が変わったりします。パソコンの世界では、デジタル式のDVI-D端子が一般的になりました。今後は家電でも、デジタル式のHDMI端子へ移行が進むと見られています。

●主な映像用インタフェースの違い
※1 YUVもサポートするが一般的にあまり使われない
※2 RGBもサポート
※3 DVI-Iはアナログとデジタルの両方を扱うことができる
※4 CはRGBを混合して作り出した信号

 アナデジ問わず、映像信号をいくつかに分解し、それぞれを別の信号線で送るのが一般的です。分解の仕方には、2通りあります。一つは、色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の成分に分解するやり方。信号を受け取った側で、RとGとBを合成することで元の色を再現します(下図)。

●RGBとYUVの違い
色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)を別々の信号線で送るのがRGB。これに対して家電は、輝度信号と計算式から求めた色差と呼ばれる二つの信号を別々に送ることが多い

 もう一つは、RGBの成分をさらに輝度(Y)、青の色差(U)、赤の色差(V)に変換する方法です。輝度とは明るさのこと。人間は色の違いより明暗の変化を敏感に感じ取る特性があるため、輝度のために信号線を1本使います。UとVの色差とは、青(B)や赤(R)の色の成分から輝度の情報を差し引いた信号のことです。

 RGBとYUVは、特殊な計算式に当てはめれば相互に変換できます(下図)。つまりRGBとYUVは、原理的には色の再現性に大きな差はありません。アナログ式のDVI-I端子、アナログRGB端子、コンポーネント端子、D端子を比べた場合、映像の美しさはほぼ同じです。ただ、S映像端子とコンポジット端子の画質は見劣りします。映像信号を混ぜて少ない信号線で送るためです。

●色差信号とは?
RGBのそれぞれの信号をある変換式に当てはめ、Y(輝度)、U(青の色差)、V(赤の色差)を算出する。UとVは、BおよびRからYの成分を差し引いたもの。送信先では、再び変換式でRGB信号に戻す。Gの成分は、この時YUVから求められる

 家電用端子で注意が必要なのはD端子です。形状は同じでも、映像の品質に制約が付く場合があるからです。D端子には5種類あり、送信側と受信側のタイプを合わせないと、映像本来の画質(具体的には走査線の数など)で映せません。