夕食のおかずまで準備できるコースも!?

 EATALKを主宰している「THINK ABOUT EAT」の里見浩子氏がこうしたスタイルの料理教室を始めたきっかけは、自身が会社員時代に仕事が忙しく、料理教室に行く時間がなかなかとれなかったこと。「もっと短時間で効率的に、気軽に受けられるレッスンがあったらと考え、この形を思いついた」(里見氏)という。

 「料理を作り慣れている人や毎日作っている主婦の中には『基礎から教えてもらわなくてもいいけれど、ちょっとしたコツが知りたい』と考えている人も多い。ネットのレシピ検索では必要なレシピは手に入っても、ちょっとしたコツが分からないことが多いのでは」(里見氏)。また、「子供がじっとしていられるのは30分が限界なので、短時間で料理が習えてうれしい」という声も多いとのこと。そこで最近は子育て中の母親向けのイベントとして、子供と一緒に参加できるワークショップ型イベントなども開催しているそうだ。

 食品メーカーや家電メーカーなど、企業や団体とタイアップした企画が多いのもEATALKの特徴(今回のイベントもアメリカン・ポーク(米国食肉輸出連合会)とのタイアップ企画)。「忙しい日常の中でも多くの女性が、『もっと健康的な食事を作りたい』『料理の腕を上げたい』というモチベーションを持っている。そうした女性と情報を発信したい企業の橋渡し役としても、今後さらに広げられる可能性を秘めているビジネスだと思う」(PR担当の鈴江恵子氏)。

 THINK ABOUT EATでは11月18日からみなとみらいのシェアスペースを拠点に、食と人をつなぐ「食のBUKATSUDO~みなとみらいごはん部~」という活動を開始する。その一環として、「よこはま野菜を使ったランチタイムレッスン」を月1回(第3水曜日)開催する予定。従来の教室と違うのは、その日に作った料理の一部をジッパー付き保存袋などに入れて自宅に持ち帰れること。つまりランチタイムにレッスンが受講できてランチが食べられ、晩御飯の準備までできるレッスンだという。

 筆者が取材したレッスンでは、南仏風の煮込み料理「ラタトゥイユ」の作り方のデモを見学。それをアレンジした3品が出され、シェフの説明を聞きつつ、質疑応答も交えて食べた。かなり忙しかったが、それでも12時スタートで12時50分には食べ終えることができた。筆者は保存袋に入れて持ち帰ったラタトゥイユはさっそく当日の夕食に活用したところ、好評を得た。「毎日このレッスンがあればいいのに」という女性参加者の声が印象的だった。

11月18日スタート予定の「食のBUKATSUDO~みなとみらいごはん部~」(横浜市のランドマークプラザ地下1階)のレッスン風景。シェフは料理研究家KAORI氏。月1回(第3水曜日)、定期開催。定員は15人だが、希望者が多い場合2回転も検討するとのこと。グループでの参加希望の場合は、別時間で枠を設けることも可能とのこと
[画像のクリックで拡大表示]
デモンストレーション後の食事は、ラタトゥイユを使ったスープ、ラタトゥイユを混ぜ込んだオムレツ、ラタトゥイユとサンマのオーブン焼き。このほか、ラタトゥイユに下味をつけた肉と香辛料を加えるだけの「ぱぱっとカレー」のレシピももらった
[画像のクリックで拡大表示]
食事をしている間にスタッフが保存袋に夕食用のラタトゥイユを詰めていく
[画像のクリックで拡大表示]

(文/桑原恵美子)