「Office Mobile」のライセンスも複雑

 加えて悩ましいのが、「Office Mobile」のライセンスである。既に利用しているユーザーも多いと思うが、今ではiPhone/iPadやAndroid向けのOfficeが無料で提供されている。さらに、Windows 10向けにもOffice Mobileの提供が始まった。これらを使う際にも、Office 365のライセンスに関する知識が必要になる。

 Office Mobileをダウンロードして使ってみると分かるが、文書の閲覧は誰でも無料で行える。だが文書の新規作成や編集を行おうとすると、まずデバイスの画面が10.1インチ以下かそうでないかによって、できることが異なってくる。10.1インチ以下のデバイスの場合、Microsoftアカウントでサインインすることで、無料で基本的な編集機能を利用できる。さらに、Office 365の契約者なら「追加機能(プレミアム機能)」と呼ばれる全機能を利用可能になる(図6)。一方、10.1インチより大きな画面を持つデバイスでは、Office 365の契約者でなければ一切の編集が行えない。これはWindows、iOS、AndroidのいずれのOSを搭載したデバイスでも共通だ。

 つまり、Office Mobileの編集機能は、ユーザーやデバイスに応じて(1)全く編集できない、(2)基本的な編集機能を利用できる(10.1インチ以下のデバイス、Microsoftアカウントでサインイン)、(3)全機能を利用できる(Office 365契約者)、という3段階があるわけだ。

図6●iPhone向けのWord Mobile。左は、編集するにはMicrosoftアカウントでのサインインが必要なことを示すメッセージ。右は特定の機能(追加機能)を選択した際に表示される、Office 365の利用を促すメッセージ
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