ドイツ・ベルリンで開催される世界最大規模の家電ショーIFA 2015が現地時間9月2日に開幕した。このショーで見られたソニーの新しい動きを解説しよう。

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ウォークマンの最新モデルが発表。お値段は7万円

 2015年のソニーのAV製品を語る上では、「ハイレゾ」戦略の成功がまず挙げられる。当然、IFA 2015でもハイレゾは、「4K」「カメラ」「Xperia」などと並ぶ重要なテーマだ。

 IFA 2015で披露されたハイレゾ製品のなかで注目なのは、ウォークマンの最新モデルNW-ZX100だ。

 ソニーのハイエンドウォークマンと言えば、1月に登場したばかりの10万円を超える超ハイエンドのNW-ZX2が記憶に新しいが、NW-ZX100はその原型となったNW-ZX1(2013年発売、約7万円)の後継にあたるモデル。欧州では700ユーロでの発売を予定している。

 ウォークマンに共通して採用する「S-Master HX」のデジタルアンプに、シリーズ最新の仕様としてMicroSDスロットやLDACのコーデックに対応。筐体設計を削りだしのアルミフレームにした他、CD音源の音質に高める44.1kHzオーディオクロックなど、上位機種のNW-ZX2につぎ込んだ高音質化を施した。日本国内の価格も約7万円になると予想され、高音質を追求する高級志向のファンに向けた製品ラインアップが拡大することになる。

ウォークマンの新ミドルレンジ機NW-ZX100は欧州では700ユーロ
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アルミ削り出しの重量感あるボディーをNW-X1から踏襲
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 もっとも、ハイレゾが確実にムーブメントと呼べるのは日本国内に限っての話。プレスカンファレンス後の囲み取材で、記者から「欧米におけるハイレゾの普及が当初の予想より遅いのではないか」という質問が上がり、ソニーの平井一夫社長は「店頭デモで魅力を伝えていく」と回答している。やはり海外の「ハイレゾ」への動きは鈍いことは否めない。