今年は梅雨明け前から記録的な猛暑が続き、熱中症リスクが年々高まっている感がある。そんななか、クールビズはこの数年ですっかりビジネスパーソンの間に定着。クールダウンのためのグッズも多数販売されており、猛暑を乗り切る方法はいくつもある。

 ところが、夏の必須アイテムにもかかわらず、いまひとつ普及しないのが「男の日傘」だ。「周りがさしていないから格好悪い」「男が日傘をさすなんて」といった理由で、日傘を持つことに抵抗感を感じる男性は圧倒的に多い。

 その半面、「日傘のような陰があれば助かる」「涼しいだろうなとは思う」など、本音では日傘を持ってみたいという声も少なくない。実際、2010年には、タレントのいとうせいこう氏がツイッターで「男性にも日傘があったほうがいいよ」とつぶやいたところ、共感が共感を呼び、オリジナルデザインの日傘の誕生につながった。2013年には「日傘男子」という流行語も登場するほど一時はブームになった。

 そこで、ここでは日傘の効果と最新の男性用日傘を紹介したい。

一度持つと手放せなくなる日傘の効果とは?

 まずは、日傘をさすことで体のストレスがどれだけ軽減されるのかを説明しよう。下記のグラフは環境省が2011年に発表した「ヒートアイランド現象への適応策の効果について調査した結果」をまとめたもの。夏季の街路での歩行に着目し、さまざまな適応策の効果を試算している。

環境省の報道発表資料「ヒートアイランド現象に対する適応策の効果の試算結果について」より
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 例えば、10メートル間隔の並木に日陰を形成し、歩行や信号待ちを日陰で行うようにすれば、並木のない場合に比べ、歩行者が受ける熱ストレス(この場合は累積分泌発汗量)は約23%も削減できた。また、上着を着用して歩行した場合に比べると、「上着なし」では約11%、「日傘との併用」では合計約20%も熱ストレスを軽減できることが判明。さらに、街路樹がないケースで日傘を差す効果は、10メートル間隔で街路樹を形成する効果に匹敵し、「熱ストレスの観点から、男女問わず日傘を活用することが望ましい」としている。

 実際、日傘愛用者に尋ねたところ、「帽子よりも涼しい」「このところの日差しのきつさに耐えかねて日傘デビューした」といった声が返ってきた。なかでも日傘歴3年の25歳男性は、「紫外線が肌の大敵だということを再認識したのがきっかけ。日焼け防止はもちろん、なによりも避暑効果が大きい」と話す。一度日傘をさしてみてその良さを知ると、手放せなくなるのも事実のようだ。

注)この記事の価格はいずれも税込み
タレントのいとうせいこうさんがツイッターでつぶやいたことがきっかけで生まれた「心斎橋みや竹」のドクロマーク柄シリーズ。「ドクロ・マクロッサ」(7884円)はいとうせいこう氏デザインのドクロマークがプリントされた二段折り畳み傘。内側の生地は遮光率100%、UVカット率99%以上の高機能ファブリック「ヒートブロック」を使用。ネクサスグレーとブルーコンフォートの2色展開
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日光アレルギーで悩む人の声に応えて開発された「サンバリア100」。年々増加する男性のニーズに応えて、大判サイズや男性向きのデザインが増えている
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