この記事は「日経トレンディ」2015年5月号(2015年4月4日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 国内最速の受信時最大225Mbpsを実現したドコモの通信サービス「PREMIUM 4G」が3月27日にスタートした。「速さ」と「快適さ」を実現するPREMIUM 4Gによって、我々の生活やビジネスはどう変わっていくのだろうか。

 NTTドコモの次世代ネットワーク「PREMIUM 4G」が3月27日にスタートした。複数の周波数帯を束ねることで高速化する「キャリアアグリゲーション」技術を利用し、国内最速の受信時最大225Mbpsを実現している。2015年度中には最大300Mbpsを達成する予定だ。全国22都道府県の都市部からサービス提供を開始し、全国の主要都市に広げていく。スタート時点で利用できる端末はモバイルWi-Fiルーターのみだが、年度内早期に対応スマートフォンを発売する予定だ。

東京・山手線のPREMIUM4G展開予定図。すでに全駅で150Mbpsを実現しており、トラフィックの集中する主要駅を中心に225Mbpsエリアを拡大していく
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サービス開始当初は2機種のモバイルWi-FiルーターがPREMIUM 4Gに対応。15年度中に対応スマートフォンも発売する予定となっている
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 従来から提供しているドコモのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」と料金体系は同じ。対応端末さえ用意すれば、高速通信を追加料金なしで利用できる。

NTTドコモ常務執行役員ネットワーク部長の大松澤清博氏

 そのメリットは何か。一つに「最高速度の向上」が挙げられる。従来の「フルLTE」は受信時最大150Mbpsだが、PREMIUM 4Gは2つの本格的なキャリアアグリケーションで受信時最大225Mbpsを実現している。これによってデータのダウンロードにかかる時間が大幅に短縮できる。

 もう一つが「快適性の向上」にある。例えば主要ターミナル駅前、大型展示場など、多くの人が集まる場所には過大なトラフィックが発生している。トラフィックに応じて基地局の無線容量を臨機応変に増減できる「高度化C-RAN」技術によって、トラフィック集中時の実効速度低下を抑えることができ、快適で安定した通信が可能になった。


ファイルサイズ約400MBの動画をダウンロードした場合を比べると、時間が約70%に短縮され、大幅なスピードアップを実現
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主要駅前などのトラフィックが集中する場所でも、電波を効率的に利用することによって実効速度がアップするという
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