格安SIMの通信速度は「最大150Mbps」と書かれていても、実際に速度を測ると会社ごとの差が大きい。この速度差はどこから来るのか、その理由について解説する。

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通信速度は「回線帯域」と「通信設備」に影響される

 現在、格安SIM・格安スマホを提供する多くの仮想移動体通信事業者(MVNO)は、NTTドコモからネットワーク回線を借り受けてサービスを提供している。そのため、カタログスペック上の通信速度は「最大150Mbps」など、どのMVNOも大差ない。

 しかし、実際の通信速度を調べてみるとMVNOによって大きく異なる。例えば、「格安SIMの速度比較テスト【春】」記事で実験したところ、昼休みの時間帯に通信速度を測ると、ダウンロード速度が1.1Mbpsから18.2Mbpsまで大きな差があった。どの事業者も同じドコモの回線を使用しているはずなのに、この通信速度の差はどこから生じるのだろうか。

 実は通信速度は、「回線帯域の太さ」と「通信設備」に影響される。この「回線帯域の太さ」と「通信設備」はMVNOによって異なっているのだ。

 一般に、帯域が太ければユーザーやアクセスが増加しても、速度が低下しにくく、通信設備に投資をしていれば、データを素早く処理できるため混雑時でもユーザーがストレスを感じにくい、といわれている。

 つまり、通信帯域を確保し、通信設備に投資すれば、通信速度が出ることになる。とは言え、あまりに多くの回線容量を確保してしまったり、通信設備に投資しすぎたりしてしまうと、その分コストがかかることになり、「格安」で通信サービスを提供することが困難となってしまう。各MVNOは、企業努力を行い、通信速度と価格のバランスをとっているのだ。