本格的な撮影に対応すべく一新したキヤノンの新型ミラーレス一眼「EOS M3」。キスデジと比較検討できる機種になったのか?
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 2月に開催されたカメラ機器の展示会「CP+」に合わせてキヤノンが発表したミラーレス一眼の新モデル「EOS M3」の販売が、いよいよ3月26日に始まった。コンパクトデジカメ並みの扱いやすさでデジタル一眼画質の写真が撮れるとして、女性や入門者をメインターゲットに据えた「EOS M」(2012年9月発売)と「EOS M2」(2013年12月発売)からコンセプトを一新。操作性や装備を高めた実力派のミラーレス一眼に仕上げた。

 これまでのEOS Mシリーズは携帯性に優れる半面、ボタンやダイヤルが少なくシンプルにしすぎた操作性やオートフォーカス性能がいまひとつであったり、装備や拡張性が貧弱だったことが指摘され、「物足りない」「やっぱり一眼レフでないと」という評価が定着。結果、EOS Kissシリーズが選ばれるケースが多く、EOS MシリーズはEOS DIGITALのメインストリームにはなれなかった。デジタル一眼の売り上げランキングを見ても、キヤノン製品でランク入りしているのはEOS Kiss X7とX7i兄弟のみで、EOS Mシリーズは圏外となっている。

■デジタル一眼の売れ筋ランキング(2月23日~3月22日集計、GfK調べ)
  メーカー 機種名
1位 キヤノン EOS Kiss X7 ダブルズームキット
2位 ニコン D5300 ダブルズームキット
3位 オリンパスイメージング OLYMPUS PEN Lite E-PL6 ダブルズームキット
4位 ニコン D3300 ダブルズームキット
5位 キヤノン EOS Kiss X7i ダブルズームキット
6位 キヤノン EOS Kiss X7i EF-S18-135 IS STMレンズキット
7位 ソニー α6000 ダブルズームレンズキット
8位 オリンパスイメージング OLYMPUS PEN Lite E-PL7 EZダブルズームキット
9位 オリンパスイメージング OLYMPUS PEN Lite E-PL6 EZダブルズームキット
10位 ニコン D5500 ダブルズームキット


 だが、EOS M3はEOS DIGITALの中級機と同等のデュアルダイヤルを新たに装備したことや、背面液晶を自分撮り対応のチルト式に変更したこと、外付けの電子ビューファインダーが装着できるようになったことなど、装備を大幅に高めて従来モデルの不満を払拭。撮像素子や画像処理エンジンなどの基本スペックも最新の「EOS Kiss X8i」と同等にし、真っ向からガチンコで比較検討できる存在になった。

 そこで、EOS M3が従来のEOS M/M2からどのように変わったのか、EOS MとEOS Kiss X8iの違いは何なのか、EOS DIGITALシリーズのメインストリームになる実力があるかを改めてチェックしていきたい。