宮崎県に、日本全国からゆるキャラの着ぐるみが殺到するクリーニング店があるという。このお店、宮崎県宮崎市にあるサンクリーンには、その評判が口コミで広がり、やはり全国からぬいぐるみが届くという。何が評判なのかというと、手作業の丁寧な仕事ぶりだけではなく、送ったぬいぐるみがお店に到着したら連絡が届いたり、天日乾燥、返送の日付指定も可能という細かな気配りかららしい。そこでさっそく、筆者の自宅にいる体調1メートルほどの愛しいぬいぐるみ2体を宮崎まで旅をさせてみることにした。

 サンクリーンには、ここ数年のゆるキャラブームを受けて着ぐるみの依頼が急増し、年に1000点弱の着ぐるみやぬいぐるみをクリーニングしているという。さらに日本在住の外国人にもその評判が届き、ジャパンタイムズの記者が実際にぬいぐるみをクリーニングに出し、その仕上がりに感動して取材に来たという。

 サンクリーンは、ぬいぐるみや着ぐるみ、ムートン、布団専門の特殊物クリーニング工場だ。「工場とはいえ、2階は自宅になっています」と、吉永定晴社長は話す。規模は決して大きくはなく、吉永さんを含めて3人で切り盛りしている。にもかかわらず、毎日平均して3~5点の大小さまざまなぬいぐるみが全国から届く。そのほかに全国のイオンファンタジー(児童向けの遊戯施設)のイベント用の着ぐるみ60体を定期的にクリーニングしている。

黒ずんでいた着ぐるみ(写真左)も色鮮やかによみがえった。クリーニングビフォー・アフターの写真を送ってくれるサービスがリピーターを惹きつけているようだ
[画像のクリックで拡大表示]

 吉永さんが着ぐるみのクリーニングを始めたのは2003年。当時は布団の丸洗い専門だったが、地元のゲームセンターからイベントで使用した着ぐるみのクリーニングを依頼された。イベントに参加するキャラクターは動き回ることが多いため、着ぐるみは汚れがひどく内側は汗などの臭いがこもりやすい。そんな着ぐるみがきれいに仕上がってきたことが全国に口コミで広がり、瞬く間に着ぐるみクリーニングの依頼が急増。家庭で使われているぬいぐるみもいつのまにか依頼が来るようになったという。

 「ぬいぐるみは、平均して1人2~3点の依頼があります。2013年8月から2014年9月までに168人から依頼がありました。過去には、1人で144点のぬいぐるみを送ってこられた方もいます」(吉永さん)