ハイレゾ登場でオーディオ&テレビが進化

 オーディオは、ハイレゾ(※1)が話題の中心となった。

※1:ハイレゾとはハイレゾリューション(高解像度)のこと。「ハイレゾ音源」とは、CDを超えてよりマスターが持っている情報量に近い高解像度の音源(データ)のことを指す。

 ソニーは、ハイレゾとしては世界最軽量となるウォークマンを含む、ハイレゾ対応新製品7機種を発表。ポータブル環境でも高音質を楽しめるように、バランス型のポータブルヘッドフォンアンプも投入した。ソニーの平井一夫社長は「お客様の好奇心を刺激して、感動を届けたいという一貫して言い続けたメッセージを、技術者が形にしてくれた」と自信をみせる。

ソニーは普及価格帯のウォークマンにまでハイレゾを展開
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 一方で、4年ぶりにTechinics(テクニクス)ブランドを復活させたパナソニックは、「ハイレゾはテクニクス復活の引き金になった」(パナソニック アプライアンス社 上席副社長 ホームエンターテインメント・ビューティー・リビング事業担当兼ホームエンターテインメント事業部長の楠見雄規役員)という。パナソニックの津賀一宏社長が「テクニクスは欧州で特に認知度が高い。その最高の音質を提供するというイメージに、新技術を加え新たなテクニクスを作っていきたい」と意気込む通り、「超広帯域、超低ノイズ、超低歪み、原音再生などこれまでのテクニクスの強みに、最先端のデジタル信号処理技術を応用」(楠見氏)し、ブランド作りを新たにしていく意向だ。

パナソニックはテクニクスブランドの復活を発表
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 ハイレゾは確かにオーディオの復活を予感させる。またオーディオは日本の得意分野だけに、ハイレゾオーディオに対する日本メーカーの積極性は顕著であり、今後はハイレゾによるオーディオ技術がテレビにも生かされると考えられる。

 となるとテレビという“過去”と思われていた製品分野が、曲面テレビとハイレゾオーディオという新技術の導入により、“未来”へとステージを移すことになりそうだ。

テクニクスブランドの製品を見るパナソニックの津賀一宏社長
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