目を閉じるだけでも回復力はまるで違う!

 眠気のピークは午後3~4時だが、仕事もピークになっていることが多いのではないだろうか。この時間帯に昼寝をするのはむずかしい。山本氏は、「3時以降の昼寝は、眠りのリズムを崩すので避けたほうが良い」と言う。ベストなのは、「昼休みが一番昼寝を取りやすいタイミング。1時間あればその中の10~15分を昼寝にあてられると良い」(山本氏)。

 眠る体勢は、夜眠るときのように横になるのではなく、椅子の背もたれに寄りかかったり、デスクにうつ伏せになったりするなど、ラクな姿勢でよい。「横になるとついつい眠り過ぎ、眠りが深くなったところで起床すると、起きた後に逆に疲労感や倦怠感が強くなってしまう」(山本氏)。

 とはいえ、オフィスではなかなか寝付けないときもあるだろう。「昼寝の目的は、体ではなく脳を休めることなので、眠れないからといって焦らなくてもよい。目を閉じ、頭であれこれ考えずに、心を落ち着けることが重要」(山本氏)。

 もし、極度の睡眠不足の場合は、10~15分という昼寝のルールにとらわれず、90分周期の眠りのリズム(ウルトラディアンリズム)に合わせて、90分~3時間程度寝てしまったほうがよいという。「睡眠不足は“睡眠負債”といわれていて、睡眠中に取れなかった脳や体の疲れがどんどん蓄積してしまい、体調を崩す原因にもなる」(山本氏)。仮眠室を利用するほか、新幹線などで長距離移動をする場合は、仕事をストップし、眠る時間にあてる。一刻も早く仕事を片づけたいと焦るかもしれないが、思い切って長めの仮眠を取ったほうが仕事の効率は圧倒的に高まることを覚えておこう。(参考記事『睡眠不足は酔っ払い状態と同じ!? 「コーヒーと昼寝」「帰宅後の運動」で睡眠不足解消!』)

ホテルを活用して睡眠不足を解消!

 昼寝をしたくても、やっぱりオフィスではなかなか取りにくいという人は、ホテルを活用するのもひとつの方法だ。東京・日比谷などビジネスの中心地に位置するホテル「レム」は、“上質な眠り”をコンセプトにしたさまざまな工夫で注目を集めている。たとえば、体圧を可能な限り分散し、睡眠中の姿勢を自然に保つオリジナルベッドマットレス「シルキーレム」、リラクセーション効果を高めるレインシャワーなど、心地よい眠りを誘うための工夫が、部屋の随所になされている。

 「レム」のもうひとつの特徴は、日中に少しの間体を休める「テンポラリースリープ」(仮眠)を提案していることだ。「レム日比谷では、月によっては100件以上の利用者がいた。短時間で熟睡できたという利用者の声も多い」(阪急阪神ホテルズレム事業部酒井朋子さん)。利用料金は、12時から17時までの間で、シングル・セミダブル8000円。空き状況によっては利用できない場合もあるため、ホームページで確認を。

全室マッサージチェア完備。仮眠の利用でもシャワーを使用できる。スマホの電源をオフにして、しっかり寝るためにホテルを活用するのもありかも
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