トレンド・フォーカス

デジタルガジェットの主役は“自撮り棒”!?【ギフトショー2014秋レポその3】

意外に奥深い“段ボール製アナログカメラ”

 雑貨関係では、モノゴの段ボール製アナログカメラ「DANCAM DC01」(3700円~)が面白かった。

 見た目は昔の雑誌付録のピンホールカメラ的なルックスだが、ちゃんとしたレンズを搭載。ピントを合わせて撮影できる。フルマニュアルでシャッター速度も適当だが、それでも味わい深い写真が撮れてしまう。

 フィルムは感熱紙を使用。撮影後に温めると画像が浮かび上がる。もちろん写真は際立ってクッキリでもないし色鮮やかでもないが、まるで別の世界の風景を切り取ったようで、このカメラにしか撮れない写真だ。

 多重露光や長時間露光なども手間なしにできてしまうので、“光と遊ぶ道具”としても優秀。大げさなほどのサイズと段ボールのチープさを忘れるほどのスマートなデザイン、上から覗き込むクラシカルなスタイルなど、製品としての魅力は十分なのだ。

 同社は精密機械産業で有名な長野県岡谷のメーカー。同地の技術力を活かしたよく回る金属製精密ゴマと5円玉を組み合わせた「ごえん×よく回る精密ゴマ」というストラップも製作している。これがお守りとして人気なのだそうだ。

モノゴ「DANCAM DC01」。自分で組み立てるキットは3700円、レンズの胴が紙製のベーシックモデル(組み立てキットと同じ内容)は5300円、レンズの胴が金属製でピントリングが回るプレミアムモデルは9800円。そのほか、プレミアムレンズが単体で8200円。専用のフィルムは20枚入りで500円
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DANCAM DC01による作例。なかなかシャープな写真が撮影できる
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 ご当地の職人技を製品に生かす試みでは、第1回「日用品」編で紹介した有田焼と並び、MUKU工房の木工作品が面白かった。

 なかでも心を引かれたのが、「くらふと鈴来 モクセイダーズ」(1800円)。手のひらサイズよりも小さなロボット型の球体関節人形のパズルで、このロボットたちが手の中で組み上がっていく様子を想像すると、何とも欲しくなるのだ。また、開閉方法に凝った木製の名刺入れ「丹野雅景 押型名刺ケース」(6500円)も良くできていた。温かみのある木工作品のイメージとは異なる、シャープなフォルムが魅力的だった。

MUKU工房「くらふと鈴来 モクセイダーズ」(1800円)。これらのロボットが組み立てキットになっていて、パズルとしても楽しめる
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MUKU工房「丹野雅景 押型名刺ケース」(6500円)。後ろのパーツを押すと名刺入れの本体が滑り出てくるギミックが面白い
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 鬼瓦を作る会社「岩月鬼瓦」のブースでは、自分たちで作った鬼瓦を3Dスキャンでデータ化し、そこから商品展開をしていこうという試みが興味深かった。

 第1弾として、手塚プロからの依頼で「火の鳥 鳳凰編」の「我王の鬼瓦」と「茜丸の鬼瓦」を実際に製作。それを3Dデータ化して作ったシルバー製ペンダントを商品化していた。これがよくできていて、瓦の持つ光を吸い込むような色合いはシルバーとの相性が良く、重厚な中にユーモアのあるペンダントに仕上がっていた。今後はチョコレートなども作っていきたいという。

岩月鬼瓦の「我王の鬼瓦」「茜丸の鬼瓦」と、その3Dデータから作られたシルバー製ペンダント
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岩月鬼瓦の鬼師(鬼瓦職人のこと)・岩月久美さん
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