主要6サービスを比較、選ぶポイントは?

 この夏から秋に格安SIMを選ぶにあたり、代表的なサービスを比べてみましょう。

 下表には、6つの代表的な事業者のサービスを挙げてみました。いずれも月額料金(税別)が1000円以下のデータ通信専用で、エントリーユーザー向けのプランを中心に紹介しています。

■主要な格安SIMサービスまとめ
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■変更履歴
表内に誤りがありました。IIJmioの「ファミリーシェアプラン」の料金を1560円としていましたが、正しくは2560円でした。お詫びして訂正いたします。該当箇所は修正済みです。 [2014/08/22 15:06]

毎月の通信容量は1GBが基本。1.5GB使えるものも

 エントリーユーザー向けのプランで、ほぼ共通して言えることが「月間1GB程度の高速データ通信が可能」ということです。なお、b-mobile X SIMのプランI(日本通信)は、他のサービスに比べて通信容量が1.1GBと少し余裕があります。

 高速データ通信の容量の制限の仕方が異なるのが、OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)の50MB/日コースです。名称の通り、1カ月単位ではなく、1日単位で50MBの高速データ通信ができるというものです。上手に使えば50MB×30日で月間1.5GBの高速データ通信が可能です。毎日、決まった利用法で同じようなデータ通信をする人に向いているサービスです。

「月額900円」が標準。800円を切るサービスも

 通信料金は、月額900円が基本と考えていいでしょう。1GBの高速データ通信ができて、月額900円。これが2014年夏の格安SIMの標準というわけです。

 料金では、少し高いのがmineoの月額980円です。mineoは、ここだけ見ると少し高めですが、mineoだけがスマートフォンに挿して利用したときに他の端末からWi-Fiなどで接続してインターネットを利用できる「テザリング」が、mineoを利用できる端末すべてで可能というメリットがあります。例えばWi-Fiタブレットなどを出先でネット接続したいときに便利です。またmineoは、高速データ通信の容量を使いきったときに、オプションで高速データ通信容量を追加する単価が100MBあたり150円と、他のサービスの半額程度に設定されているのも魅力です。

 逆に安いのがu-mobileで、月額790円の「データ専用 1GB」で1GBのデータ通信が可能です。安いとはいえ、こちらも多くのMVNOと同じくNTTドコモのネットワークを使います。u-mobileでは、月額1480円で3GBの通信ができる「データ専用 3GB」も用意しています。他社だと2GBの料金で、3GBまで使えるわけです。

普通の電話としても使いたければ、090音声通話プランで

 スマートフォンで使うとなると、090音声通話も1枚のSIMで使えれば、携帯電話との2台持ちを避けることができます。格安SIMでもMNP(携帯電話番号ポータビリティー)に対応するようになったので、そのまま携帯電話番号を引き継いで使うことも可能です。

 しかし、上記で紹介した「データ専用」の格安SIMは、090音声通話サービスを後から追加することができません。NTTコミュニケーションズを除けば、各社ともに090音声通話ができるサービス、プランを用意しています。しかしいったん加入したデータ専用のSIMからの移行はできないのです。

 通常の電話としての利用も前提にするならば、最初から090音声通話が付いたプランを選ぶといいでしょう。

SMS、公衆Wi-Fiに対応するサービスが増加中

 SMSは、2014年になって格安SIMの多くが対応を進めてきています。標準でSMSが利用できるのは、NTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEで、追加料金が不要なのがうれしいところ。IIJのIIJmio、ビッグローブのBIGLOBE LTE・3G、U-NEXTのu-mobileは、SMS対応のSIMを使う必要があり、オプション料金が月額150円前後かかります。日本通信のb-mobile X SIMやケイ・オプティコムのmineoは、SMSを使いたい場合は090音声通話付きのプランを選ばなければなりません。

 1GBなどと制限のある高速データ通信の容量を節約するため、公衆無線LAN(Wi-Fi)の利用権をセットにしたサービスもあります。今回取り上げた中では、ビッグローブのBIGLOBE LTE・3GがWi-Fiスポットを無料で利用できます。全国のマクドナルドやスターバックスなどのコーヒーショップ、東海道新幹線の車内、主要空港、商業スポットなどでWi-Fiを利用できるので、1GB制限を気にせずに高速データ通信が利用できるというわけです。ビッグローブでは、自動的にWi-Fiに接続するアプリ「オートコネクト」を提供し、Wi-Fi利用の利便性向上にも努めています。

 このほか、IIJのサービスを利用するビックカメラの「BIC SIM」や、ヨドバシカメラが提供するWirelessGateの「ヨドバシカメラオリジナルSIM」も、公衆Wi-Fiサービスをセットにして提供しています。自宅だけでなく、外出先でもWi-Fiを活用して、少ない高速データ通信容量をやりくりするといったサービスは、さらに広がっていくと考えられます。