短時間・深夜の利用が多い

 滞在時間は平均45~60分で、総合フィットネスの半分から3分の1という短さ。商圏は半径1km程度と歩いて来店できる距離で、これは総合フィットネスの3~5kmに比べてかなり狭い。「いったん自宅に帰ってトレーニングウエアに着替えて来店し、運動してからシャワーを浴びずに帰宅する利用者が多い」(ファストジム24)という。屋外でのランニング帰りに寄ってシャワーだけ浴びるなど、ランニングステーションとして活用する人もいるようだ。

 利用時間帯のピークは18時~24時で、特に利用者が多いのは22時~24時。それ以降の深夜・早朝になっても「利用者がいない時間帯はない」と、どこのジムも口をそろえる。ファストジム24を企画したティップネスの小宮克巳経営戦略部長は、「開店してみて驚いたのは、夜中の2時や3時でも利用者がいることだった」と語る。飲食店に勤務していて深夜しか時間がない利用者や、週に2~3回、出勤前の早朝にトレーニングするビジネスパーソンも少なくない。多様化する活動時間に、24時間営業がうまくフィットしているのがわかる。

 しかし、24時間フィットネスにも課題はある。エニタイムフィットネスが強調するのは、「ルールとモラル」を徹底することの重要性だ。施設によってはインストラクターが不在の時間帯があるので、事故や利用者同士のトラブルなどが起きるリスクがある。各社とも監視カメラなどによるセキュリティを強化していることもあり、これまで大きなトラブルは起きていないという。それでも入会時にはルールをしっかりと説明し、重大な違反をした場合は退会処分になることを理解してもらう必要がある。

 女性の取り込みも重要になる。女性利用者の比率は、スタッフを24時間常駐させているデイオス24でも3割程度で、それでも「安心してもらえているのか予想より多い」(メガロス)という。スタッフ不在の時間帯があるエニタイムフィットネスでは3割を下回る。ジョイフィット ジム24は女性を取り込むため、今後はスタジオ付きの店舗を増やす考えだ。

エニタイムフィットネス
設置されているマシンは中・上級者用をそろえている。本格的に鍛えたい人にも向く
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入会時に作ったキーがあれば国内外約2500の店舗を追加料金なしで利用できる
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ジョイフィット ジム24
マシンは同じグループの総合フィットネスと共通
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ジム内にはミントなどのアロマが香っているのでリラックスして運動できる
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ファストジム24
設置マシンはエントリーレベルだが、フリーウエートやパワーラック、スミスマシンもあり、本格的なトレーニングにも対応する
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マシンの使用方法をわかりやすく示し、初心者ユーザーに配慮している
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マシンの使用方法をわかりやすく示し、初心者ユーザーに配慮している
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デイオス24
総合フィットネスのメガロスと同じプリコー社製マシンを採用
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2号店ではトレーニング状況を記録するスマホアプリとマシンを連動できる
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■主な24時間フィットネスの特徴
注)店舗数は14年4月末時点。エニタイムフィットネスのカード発行手数料は税込
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