この記事は「日経トレンディ」2014年6月号(2014年5月2日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 2013年12月、千葉に「イオンモール幕張新都心」がオープンし、三井不動産が運営するショッピングモール「ららぽーとTOKYO-BAY」との競合が話題を集めた(詳しい記事は「徹底比較! 『イオンモール幕張新都心』VS『ららぽーとTOKYO-BAY』」)。そして、イオンモールとららぽーとの競合は今年、関西に場を移す。

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ファッションが売りのイオンが和歌山に誕生

 新たな対決の舞台となったのは、大阪南部から和歌山市にかけての泉南地域。これまで5万平米を超す大型SCといえば、2004年開業のイオンモールりんくう泉南だけという空白地帯だ。ここに3月16日、「イオンモール和歌山」が開業した。

 特筆すべきはテナントの顔ぶれだ。「H&M」「フォーエバー21」「ベルシュカ」「オールドネイビー」といった人気のファストファッションブランドが一堂に集結。それらが1階ヒルズコートに面して軒を連ねる光景は圧巻で、大阪の都市型SCかと錯覚するほどだ。

 これらの外資ブランドは、これまで主に三井不動産が誘致してきた経緯があり、イオンモールへの出店は珍しい。なかでもフォーエバー21は、関西で2店舗目。同店では「和歌山市内を通り越して難波や天王寺に買い物に行っていた、トレンドに敏感な客層を取り込みたい」と意欲を燃やす。

 実際、オープン以降、若い女性やカップル客が増えているという。和歌山店が成功し、イオンモールと海外ブランドとの関係が密接になれば、ファッションでリードしていた三井不動産の脅威になるのは間違いない。

イオンモール和歌山 【2014年3月オープン】
●開業/14年3月 ●総賃貸面積/6万9000平米 ●店舗数/約210

 人口3万人以上を見込む和歌山市北部のニュータウン「ふじと台」に、中核施設として開業。モールの全長は380メートル。6つのファストファッションを筆頭に、他のイオンモールとは異なるファッションブランドが出店した。ベンツやBMWなどのディーラーを集めた「オートモール」も備わる。
見通しが良く、買い回るには適度な広さ。共有スペースの随所にソファが備わる
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南海本線和歌山大学前駅に直結。大学生ら若者を中心に電車利用客が多い
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約210の専門店のうち6割が地域初出店。オートモールにはカフェを併設(左奥写真)
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