ソフトバンクモバイルが提供を始める、音声通話がかけ放題になる新料金プラン「スマ放題」。iPhoneユーザーならば、今までの通信料金をどれだけ節約できるのか、わかりやすく解説する。

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 ソフトバンクモバイルが2014年7月1日から提供を始める新料金プラン「スマ放題」の内容は、NTTドコモが提供を開始している新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」と同じ考え方のものだ。(ドコモ新料金については関連記事で解説)

 とはいえ、従来の料金プランがソフトバンクとドコモでは異なるのだから“損益分岐点”も変わってくる。ソフトバンクの「スマ放題」プランは、主にiPhoneユーザーにとって得になるのか、それとも損になるのか。2人家族、3人家族、4人家族で料金をシミュレーションしながら、くわしく見ていこう。

データ通信容量は「パック」で提供。繰り越しも可能に

 まず、スマ放題のポイントをチェックしておこう。

●基本は「音声通話し放題」のプラン

 基本プランには、端末の種別に合わせた3種類を用意する。「通話し放題プラン(スマートフォン)」はスマートフォン向けで月額2700円、「通話し放題プラン(3Gケータイ)」はSoftBank 3G携帯電話向けで月額2200円。いずれも国内の通話(0180や0570から始まる一部の通話を除く)がかけ放題になるプランだ。

 もう1つがデータ通信だけを利用するタブレット向けの「タブレットプラン」で、月額1700円となっている。

●データ通信は、2GBから30GBのパックで提供

 データ通信の基本的な提供スタイルは、高速データ通信を利用できる月間の通信容量ごとに複数の「パック」を用意する。「データ定額パック2」が2GBまでで月額3500円、「同5」が5GBまでで月額5000円、「同10」が10GBまでで月額9500円、「同15」が15GBまでで月額1万2500円、「同20」が20GBまでで月額1万6000円、「同30」が30GBまでで月額2万2500円となっている。

 このほか、シンプルスマホ向けの「データ定額パック(シンプルスマホ)」(200MBまでで月額2000円)がある。ドコモと異なるのは、3G携帯電話向けの「データ定額パック(3Gケータイ)」があること。通信容量は使い放題で月額3500円だ。

●「家族データシェア」「データくりこし」「家族おトク割」から選ぶ

 データ通信容量をどのように家族や複数端末でやりくりするかは、ドコモと少し考え方が違う。

 ドコモと同じなのは「家族データシェア」で、 月額500円のシェアオプション使用料を払うことで、代表回線のデータ定額パックの容量を分け合って使える。

 ドコモにないソフトバンク独自のものが「データくりこし」「家族おトク割」というプランだ。データくりこしは、5GB以上のデータ定額パックを利用している場合に選べるもので、使いきらなかった高速データ通信の容量を翌月に繰り越せる。100MB単位で繰り越し可能なので、かなり実用的だ。ただし家族データシェアや、25歳以下の利用者に適用される「U25ボーナス」との併用はできない。

 家族おトク割は、データ通信容量を家族内でシェアしない場合に、それぞれが加入したデータ定額パックの月額料金が割り引かれる。2回線以上でそれぞれが加入したデータ定額パックの合計が10GB以上の場合、2年間の割引がある。割り引かれるのは5GB以上のパックで、データ定額パック5(月額5000円)だと300円の割引、データ定額パック10(月額9500円)だと1000円の割引がある。最も大きなデータ定額パック30(月額2万2500円)の場合は3000円の割引だ。家族データシェア、U25ボーナスとの併用はできない。

●長期利用者への優遇、若年層へのボーナスも

 このほか、ソフトバンク携帯電話の契約期間に応じた「長期継続ボーナス」や、データくりこしの説明でチラリと紹介した若年層へのサービスであるU25ボーナスも用意する。

 長期継続ボーナスは、毎月の利用料金に応じて貯まる「Tポイント」の付与率が、契約期間に応じてアップするというもの。請求額1000円につき、3年目から10年目は通常の2倍の10ポイント、11年目以降は5倍の25ポイントが貯まる。

 U25ボーナスはドコモと同様で、基本使用料が毎月500円割引になるとともに、データ量が毎月1GB追加される。

 また、こうした恒常的なプラン以外にも、iPhone、iPadの利用者には、最大13カ月にわたって毎月1GBが追加されるキャンペーンがある。また、5GB以上のデータ定額パックを申し込んだスマートフォンユーザーに対して、最大13カ月にわたって毎月2GBのデータ量が追加される「スマホデータ増量キャンペーン」も用意する。後者は2014年8月31日までの期限付きだ。

 これらをまとめると、「通話が多かった人には電話がかけ放題になるため朗報」「データ通信容量の料金プランはきめ細かく調整ができる」という料金プランになっていると言える。