ひと昔前まで「裏方」のイメージだった声優という職業が花形となり、アイドルのような人気を持つ声優は男性でも女性でも数多く生まれている。そんな声優界のなかで、現在若手の注目株が上坂すみれさんだ。

上坂すみれ
1991年生まれ。声優、歌手。2012年1月に放送されたテレビアニメ『パパのいうことを聞きなさい!』の小鳥遊空役で本格的な声優デビュー。2013年4月から放送のテレビアニメ『波打際のむろみさん』では隅田さん役として出演する一方で、主題歌「七つの海よりキミの海」を担当した。趣味は、戦車&戦闘機フィギュア集め、ロリータ服など
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 もともとジュニアモデルとして活動していた上坂さんが本格的に声優デビューしたのは2012年。ここまで声優デビューから2年弱ながら、テレビアニメ『中二病でも恋がしたい!』の凸守早苗役や、『ガールズ&パンツァー』のノンナ役などのヒット作品に出演。最近も話題作『鬼灯の冷徹』(ピーチ・マキ役)や、人気ゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』(吹雪役など)に登場するなど、その知名度は急上昇中で、ツイッターのフォロワー数は13万人以上だ。この春、上智大学の外国語学部ロシア語学科を卒業し、今後は“社会人”として、さらなる飛躍を目指している。

 声優だけでなく、歌手としても活躍中で、2013年4月に発売したデビューシングル「七つの海よりキミの海」は累計2万枚を突破。オリコンウィークリーで13位につけた。2014年1月に発売した初のアルバム『革命的ブロードウェイ主義者同盟』はオリコンウィークリー9位を獲得している。

 彼女のアルバムを見ると、曲のタイトルに「革命的ブロードウェイ主義者同盟」「我旗の元へと集いたまえ」「真・革命伝説」といったように、“アイドル声優”とはイメージの異なる雰囲気の言葉が並んでいる。これは、高校生の頃からロシア、旧ソ連に対する並々ならぬ関心を持ち、これが高じて上智大学に公募推薦で合格した彼女の個性を反映している。サブカルチャーやロシアとの文化外交に興味を持つ声優として、昨年は『世界でいちばんユニークなニッポンだからできること 僕らの文化外交宣言』(パルコ/櫻井孝昌氏との共著)も刊行している。

 1991年生まれの彼女から見たロシアはどんな国なのか。声優の枠を超えて活動範囲を広げる22歳をインタビューした。